今日までブレイクダンスの評価基準について。
今回は構成とバトル技術です。
構成はどんなダンスでも考えた方がいいことですが、バトル技術はちょっと独特のものかな。
【構成】
・創造力
「よくそんなの考えたね」これを言わせたもん勝ちです。
普通は思いつかない動き、組み合わせをいかに作るか。
表現の所の「個性」と少しニュアンスが似てるような気もしますが、こちらは動作自体の創造性で、表現の方は他人と同じ動きだったとしても、雰囲気などが個性的かってことかな。
・複雑さ
「見ても何をやったか説明できない」状態ですね。
内容の濃さとも言うんですけど、踊りの中にたくさんの動きが詰め込まれていると複雑に、濃くなります。
一つ一つをしっかり見せるという意味では、間をたくさんとって内容が複雑じゃなくするのもありですが、ここのポイントを取るなら複雑にしましょう。
・多様性
スピードの変化、高さ(しゃがんだり立ったり、寝転んだり)の変化、場所(前後左右)の変化、技の種類の変化など、踊りの中で様々な動き方をした方が多様性に富んでいます。
「色んな動きしてたね〜」と言わせましょう。
・クリーンさ
構成のクリーンさなので、内容が整理されているかどうかですね。
無理やりな繋ぎじゃなく、動作と動作の繋ぎがスムーズで、構成内容が綺麗に移行していくと良いかな。
・完成度
総合的に無駄のない構成。
見せ場がちゃんとあって、緩急があって、という風にストーリーがちゃんとあると良いかと思います。
構成で高得点を取るには複雑で難しい内容にする必要が出るので、表現を高得点で取るのが難しくなります。
どちらも取れるのが良いけど、最初はどちらかに絞るのもアリかな。
【バトル技術】
・戦術
相手によってどんな技を使ったら良いかなど、ある程度戦術があります。
例えば相手と自分が同じタイプのダンサーなら、相手がやった技を同じ技で返して「自分にもできる」ことをアピールしたりするのもあり。
相手の方がすごいことができる相手なのであれば、相手が必殺技を使った後、すぐに自分の必殺技をしてもあまり目立ちません。
そこで、一旦ゆっくり踊ったりして、観客のテンションを落ち着かせてから自分の技を使った方がすごく見えたりします。
ただ自分が練習した踊りをするだけではなく、相手を意識することが大切ですね。
【反応】
自分が踊っている間は相手が見ているし、相手が踊っている間は自分が見ています。
その時に何をするかですね。
相手の番を大人しく順番待ちしているだけではなく、コミュニケーションを取ることが基本的には多いです。
バトルは勝負、自分の踊りの最中に相手が煽ってくることもあります。
そんな時に下を見て踊っていて、相手を見ていなかったらバトル感がありません。
相手を見て、何かしらの反応を示すことが必要だったりしますね。
ハンドサインで返す時もあるし、とりあえず目を逸らさないだけでも良い。
これも色んなバトルを見たり、出たりして身につけていくものですね。
ということで、様々な評価基準について話しました。
「どうやったら上手くなるのか」という問いの一つの答えになるんじゃないかな。
全部を目指さなくて良いけど、ある程度網羅できると良いよね。