技体心

武道とかでよく使われる心技体という言葉がありますよね。

これは柔術の人が最初に言ったとされていて、

心、技、体の全てが整った状態で最大限の力を発揮できるとか、

その三つを強くして立派な人間になることを目指すとか、そういう風に言われています。

 

日常生活から競技まで、いろんな場面で当てはまるような教えなので、意識したことがある人も多いのかなと思います。

 

そんな「心技体」はかなり有名ではありますが、

この前聞いた話で、躰道(たいどう)という武術の先生が、それを「技体心」と言い換えて使っているのを聞いて、ちょっと面白いと思ったんですよね。

 

これは意識の順番を表しているようで、

まずは技、次に体、そして心ということですね。

 

普通に考えたら心を変えることで体を変えるっていう順番になりそうなところですが、

体を変えることで心に変化をもたらす。

体に変化をもたらすために技を知るという順番です。

 

これってヨガに考えに似てると思うんですよね。

 

いきなり心を変えるのは難しく、より物理的に感じられるものから変化をさせていくのが簡単ということで、

体を強くするためにポーズを取ります。

柔軟で強靭な体になることで心にもポジティブな変化が訪れるんじゃないかってことですね。

 

そして体を強く、柔軟にするためにポーズの意識や呼吸の意識を知って実践していく。

技が体を作り、体が心を作るってことですね。

 

ダンスに置き換えて考えてみると、

力強く堂々と踊る技を身につけていくことで、体がそれに耐えられる強さを持つ。

強い体を使っていれば心も強くなる。

 

ダンスって自分を表現する手段でもあるから、心が先にあってそれを体現するってイメージはあったんですが、

技によって体を作り、体によって心を作るっていうのは面白いな〜って思います。

 

すでに自分を好きで、自分を表現したいなら心技体の順番でいいけど、

自分を変えたいとか、いまと理想に乖離が大きいなら技体心の順番で考えるのってありかもですね。

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