ダンスにおいて音楽は最重要なのか

ダンスを踊っていて、特にコンテストやバトルで言われるのは「音楽が1番大事」という表現です。

それは暗に「どんなにすごいことをしていても、音楽に合っている普通の動きの方が素晴らしい」というメッセージが含まれていることが多いです。

 

ダンスという観点で見れば、概ね正しいかな〜と思う反面、「音楽に合っている」自体にも広さがあると思うんですよね。

 

おそらく多くのストリートダンサーは「音楽に合う」に関して、「リズムを取れている」が一つの重要な要素になると思っていて、テンポよりも早く動いてしまう「早取り」はかなり悪いものとされます。

まぁ確かに、普通のステップを踏むときにはなるべくリズムに合わせて踊った方が曲にも合うと思いますが、曲をなぞるように音楽と同調するばかりが「曲に合う」ではないですよね。

 

例えばミュージックビデオって、ずっと音に合わせて映像が動くわけじゃないけど、「この映像は音楽に合うな」と感じることがあります。

それは曲のイメージに対してそのままなぞるのではなく、一旦咀嚼して自分が作り出したイメージを出す感じだと思います。

 

映像ではなくダンスで表現する場合でも、リズムキープや音ハメに引っ張られず、自分が感じたように動いてみるってアリだったりします。

 

速いリズムの曲で踊る時に、自分の気分がそこまでアップテンポじゃなければ、大胆にゆったり動いてみてもいいし、連続でリズムを取っていた中に、いきなりストップを入れてもいい。

強いビートには強い動きというのもいいけれど、あえて無視してもいい。

 

要は、音楽に合っていた方がいいとは思いますが、他人の基準じゃなくてもいいよねってことですかね。

自分は合ってると思う、今の自分の状況ならこうする、っていう感じで踊るくらいでもいいんですよね。

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