関節の動員を増やす

今日は体の使い方に関してのお話です。

 

体を動かすと言うことはつまり、関節を動かすと言うことであって、

関節を動かすと言うのは、筋肉で骨を動かすと言うことですよね。

 

何か体を動かす必要がある場合、一つの関節で事足りる場合もあれば、同じ動作を複数の関節で行うこともできます。

例えば手で物を持ち上げる場合、指だけでも持ち上げることは一応できますし、手首を使うことも、肘を使うこともできます。

そして全部一緒に使うこともできます。

 

一つの関節を動かす場合は、その関節を動かすためについている筋肉が対応してくれますので、指を動かす筋肉、手首を動かす筋肉がそれぞれ働きますね。

 

当然二つの関節を同時に動かせば、二つ分の関節を動かす筋肉が働きます。

関節によって対応する筋肉の数は異なるので、一つの筋肉の場合もあれば、3つの筋肉の場合もあると思います。

 

と言うことは、一つの動作に対して、なるべく多くの関節を使った方が多くの筋肉を使うことになりますよね。

そうなれば一つ一つの負担は少なく、大きな力を出せます。

 

腕の場合は割とイメージがしやすい関節ばかりで、指、手首、肘、肩という部分を使えますが、もっと多くの関節がある部分が背骨です。

ここはたくさんのブロックが積み上がったような構造なので、関節がたくさんあるんですよね。

 

そして一つの関節だけど、たくさんの筋肉が関与してくるのが肩甲骨ですね。

この辺りは非常の多くの筋肉が絡んでくるし、背骨との連動も生まれやすい。

だから手で何かをする場合は、肩甲骨や背骨を使えると楽にできるよねって話になります。

 

しかしこの「楽」は「めんどくさい」がついてくるので、体かあまり選択しようとしません。

物を取るときに末端の関節だけで届くならそうしたいと思っています。

 

その結果動かない部分は血行が悪くなり、動かし過ぎている部分は疲労します。

しかも体が選択する理由としては省エネなので、同じ動作でも消費エネルギーが少ないわけです。

野生に生きているなら大事なことですが、現代社会に生きているなら省エネってあまり役立ちませんよね。

 

一つの動作に多くの関節を動員する。

シンプルだけど大事だな〜って最近思ってます。

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