前回の重心の話について少し深掘りの回です。
重心ごと進む並進運動と、その場で回転する回転運動について話しましたが、
今日は回転運動についてのお話を掘り下げます。
回転運動と言っても、体全身が回転するようなスピンに限ったことではなく、サッカーのシュート動作も、野球の投球動作も回転運動ですよね。
足や腕、またはバットなどが体の中心に対して回転している運動です。
そして強い力を出す回転運動は、だいたい片方側の腕や脚を伸ばすことが多いです。
ボールを投げる時とかって、基本的に腕伸ばしますよね。
最も大きな力を出そうと思って投げたときは、重心に対して大きくずれたところから投げるのかと思います。
投擲種目や野球のピッチャーを見るとそうですよね。
サッカーのスローインも大きく飛ばす時は高い(重心から上に離れた)位置から投げると思います。
これは中心から離れた位置であるほど、速度が上がっているから、強い力が生まれるんだと思いますが、ここで強い力を出すためには逆サイドにも注目した方がいいですよね。
ボールを投げる手、体の中心、逆の手、と三つに分けて考えたとき、
体の中心に対してボールを投げる手が回転運動をするわけなので、逆の手は反対方向に回転運動します。
そして、逆の手の回転運動が先に起きることで、投げる側の手がより大きな回転運動をできる。
右手で投げるなら左手を先に使った方がいいし、両手で打つなら下半身を先に使ったほうがいい。
目的となる回転運動のために、逆側を準備するっていうのが大事ですね。
ダンスではどこを強く見せたいかで変わりますね。目的を自分で決めなきゃいけないですが、
力の流れまで考えて動けばかなり洗練されたものになるはずですね。