柔軟性の中の可動性

今日は体の可動性に関するお話です。

関節がどのくらい大きく動かせるかを可動性と言いますが、似た言葉に柔軟性があります。

それぞれちょっと意味合いが違うんですが、

 

柔軟性は「どれだけ外力で動かせられるか」という受動的なもので、

可動性は「どれだけ自分の力で動けるか」という能動的なものです、

 

 

例えば、よくある座った開脚ストレッチで、開脚が180度開く人の柔軟性は高いと言えますが、可動性は分かりません。

座った開脚ストレッチでは上半身が重力に押されて下に降りるので、自分の力を入れず、リラックスして伸ばすことができます。

 

可動性が高いかどうかを見るには、例えば立った状態で片足を上げて角度を見るなど、自力で関節を動かせる範囲を調べます。

 

競技においてはこの力が最終的に必要ですよね。

柔軟性を高めるストレッチを頑張る種目は、ダンス、格闘技、体操などが思い浮かびますが、柔らかさは準備であってゴールではなく、

作り上げた柔らかさを動かせるかどうかが重要になってきます。

 

競技で必要な可動性を知り、まずはその範囲か少し超える程度の柔軟性を獲得する。

獲得した柔軟性を維持しながら、自分の柔軟性限界近くまで可動性を上げる。

この考え方が大事ですね。

 

競技のためにストレッチをやるのであれば、

自分のやっている競技で必要な柔軟性を超えたら、それ以上柔軟になる必要はないとも言えます。

そこからは可動性向上に時間を割いたほうがいいし、それもできたら可動性に関してはあまり時間を割く必要はなく、もっと技術を磨く時間にしたほうがいい。

 

ダンスの場合はどんな動きをするかわからないので、柔軟性を上げ続けることが役にたつかもしれませんが、

ヒップホップの人が開脚180度できる意味はあまりないし、

ブレイキンの人がものすごく反れるとしても役立つのは一部のスタイルだけだったり。

 

競技の動作から逆算して柔軟性、可動性を獲得したほうがいいですよね。

最近の記事

PAGE TOP