今日はジャズの歴史を調べていました。
回り回ってヒップホップの音楽や文化に繋がることにもなるジャンルであるというのと、最近ブルージャイアントっていうジャズの映画を見たので。
あの映画、ストーリーとかは個人個人の好みによると思いますが、音楽はすごかったのでオススメです。
ジャズは元々ニューオリンズのマーチングから楽器が来ていたり、労働歌から進化したブルースの音楽が元になっていたり、アフリカから奴隷として連れられてきた人たちの音楽です。
ちなみにニューオリンズはアメリカ南部の港町で、最大の奴隷市場があった地域というのもあって、関連した文化が広まったようです。
あまりに暗い歴史ではある反面、ものすごくポジティブなものも生み出す結果になりましたよね。
マーチングとブルースが元になっているという話をしましたが、これはヨーロッパの楽器とアフリカのリズムの融合とも言えます。
成熟した文化同士の融合ってやっぱり面白いものができるんですね。
麻婆豆腐とカレーライスを混ぜると美味しい麻婆カレーになりますが、ジャズはまさにそういった誕生です。
そして初期のジャズはスウィングジャズとも呼ばれ、踊るのに適した音楽だったそうです。
大きなダンスホールで演奏されて、大勢がダンスを楽しむ、規模が大きいので演奏も大人数になり、ビッグバンドという単位でした。
スウィングって確かに踊りたくなるようなリズムで、今聞いても結構楽しいんですよね。
ダンスホールで踊る人向けに演奏していたということは、当時まだなかったDJの役割でもあって、演奏家たちは仕事としてやっていました。
そんなプロの演奏家が仕事のない時間に、技術を競って練習したりお互いに披露していたこともあったそうです。
大勢で奏でる音楽はお互いに合わせるので、誰かが個性をむき出しにしたり、技術を最大まで使い切ることはなく、みんな平均的な演奏になるところですが、
個人個人の技術を披露し合う場では、ハイスキルな即興演奏が行われていたとか。
まさにダンスバトルやサイファーのようですよね。
そんな技術を最大限活かすためにビバップやフリージャズのように、ソロの即興が重視される形が生まれます。
こうなると演奏する人の感覚で不規則に縦横無尽に演奏されることになるので、ダンスに向いた音楽ではなくなります。
ダンスミュージックから聴く音楽への変化という感じ。
音楽って基本的に楽譜があって、それを忠実に演奏することが多いのかなって思っていたので、ジャズは変わってますよね。
みんなで演奏する部分もあるけれど、目玉はソロパート。
そこではフィーリングとスキルが最大限発揮されて、誰にも予想がつかないし、本人にもわからない。
ブレイキンとすごく似てる気がします。
自分の内側を曝け出して、その場の感情のままに表現する。
ほぼ即興だけど今まで培ってきた技術がないとできない。
なんか親近感が湧くな〜って思いました。