この前インストラクターの先輩が、「初心者クラスでやらない方がいいこと」と言うのをSNSで発信していて、
そういえばそうだよな〜的な気づきがありました。
その人は主にエアロビクスの話をしてるんですけど、ダンスやZUMBAでも当てはまる部分はありますよね。
やりがちなんだけど、ちょっと気をつけたほうがいい構成
①左右同じ動きをやる
右足から動かす振り付けをやった後に、今度は左足から同じ振り付けをやるっていう構成をシンメトリーとか言いますが、
エアロビクスではよく使われますね。
左右同じ動きをすることで体のバランスを崩さないっていう意味では効果的だと思いますが、同じ動きを2回覚えるようなものなので、結構頭を使うことになります。
あまりなれていない人が対象のクラスでは、左右やるよりも片方だけを繰り返した方がストレスなく体を使えるかもですね。
それか左右対称でめちゃシンプルな動きにするか。
②徐々に難しくなっていく展開
層(レイヤー)を重ねるように、だんだんレベルアップしていくと言うことで、レイヤリングと言ったりしますが、
最初はできたけどだんだんストレスが大きくなっていって、フラストレーションで終わるっていう可能性が出てきます。
ある程度はやったほうが退屈しないと思いますが、急激にレベルアップしないように、本当に薄く層を重ねるとか、
最終的になるべく簡単なところまでにするとか、そういった工夫は必要ですね。
③動きが変わる前に指示出し
これはインストラクターにとって基本中の基本なんですが、初心者クラスでは要注意だったりします。
音楽に合わせて動くクラスでは、カウントの1で新しい動きに変わることが多いです。
カウント1でピッタリ変わるには、インストラクターが5、6、7、8のどこかで「次の動きはこれですよ〜」って言う指示を出します。
これのおかげで音楽に気持ちよく合わせられるっていう素晴らしい技術なんですが、
受ける側からすると結構高度なことをやらされることになります。
「今の動きを継続し続ける」「次の指示を理解する」「タイミングよく新しい動きを始める」と言うタスクを課せられるわけですからね。
受けるのになれてる人は難なくできるしこの方が気持ちいいですが、初めての人は音楽に合わせて楽しむと言うこと以上に、ストレスなく動ける方が安心する場合が多いのではないかと。
どれも状況によるものなので、一概には言えないんですが、頭に入れておくことで結構内容は良くなるかも。
先輩が常々言っていたのが「インストラクターの当たり前は普通の当たり前ではない」ってことなんですが、
どの業界でもそうですよね。
専門用語しかり、慣習しかり、何かの世界に染まるほどに一般的な感覚からは離れていく。
それはレベルアップでもあるからいいけれども、もし一般感覚の強い人に自分の専門分野を伝えたいのであれば、一歩引いて見ることも必要ですね。