ここ最近、反復練習についての話とかをしていましたが、練習や学習と習得について、少し前の知識も繋がってきたので、軽くまとめようと思います。
【原則、刺激が多いほど定着する】
基本的には刺激が強い方が体には残ると考えられます。
①エピソードの追加。
何かの言葉を覚える時にはエピソードがあった方が覚えやすいと言われます。
例えば、「この技の名前はウインドミルです」という情報だけを与えられるより、「足を開いて回転させる動きが風車のようなので、風車を意味するウインドミルという名前がついています」のように繋がった追加情報があった方が覚えやすいといいます。
情報量は増えたけど、より重要な記憶として残るのかも知れませんね。
だから技を体で覚える時も、ただ動きを覚えるのではなく、どんな意味の動きなのか、どうやったらよりカッコよくできるのか、どんな使い方ができるのか、そう言った追加情報があった方が覚えやすいといえますね。
②感覚をなるべく使う
目で見て覚えるだけだと視覚のみの使用ですが、体を使うともっとたくさんの感覚を使います。
勉強で言えば声に出して筆を動かした方がより定着が見込めるということですね。
踊りに関しても、なるべく体を動かして覚えた方がいいのはもちろんですが、体の位置を感じる器官や力の強さを感じる器官のことを考えれば、なるべく全力に近い動き方をした方が感覚をフル活用できると考えられます。
③不確定要素の追加
これは最近話したバリエーション練習ですね。
同じことを同じ条件で続ける練習では刺激が弱くなってくるので一回の練習で得られるものが減ってきます。
そこで何かの条件を変えて変化をつけることで、同じ練習をしながら強い刺激を得ることができます。
ダンスミュージックばかりじゃなくてたまにはJPOPやクラシックで踊ってみたり、場所を変えてみるのも効果的ですね。
④流れ、順番の変更
これもある意味バリエーション練習かも知れませんが、言葉としてはランダム練習というものになります。
一つの練習をまとめてやって、その後次のものへという流れよりも、いろんな練習が混ざり合った方法をとった方が定着はいいとか。
ステップ、倒立、アクロバット、サイファーなど、いろんなタイプの練習を入り交ぜてやるのがいいのかも知れませんね。
色々な手法を並べましたが、原則、脳への刺激が多いほどいいのかと思います。
感情が動くとか、痛みや快感があるとか、応用して考えれば他にもありそうですね。