反復練習とか技術の習得について最近考えていますが、前回はひとまとめにして一気に練習するのと、いろんな練習を混ぜるのはどちらがいいのかって話でした。
ひとまとめをブロック練習、混ぜる方をランダム練習と言ったりしますが、この場合ランダム練習の方が効果的だって研究結果があります。
もちろん状況によるから、完全に正しいわけじゃないと思いますが、頭に入れておいてもいいかもしれません。
今日はそれに関連してちょっと違った観点です。
何か一つの技術を習得する時には、基本的に反復が必要になります。
何度も繰り返して慣らしていくことで覚えていきますよね。
ただその反復の仕方にも種類があって、
同じ条件での繰り返し(反復練習)と、条件を変えて繰り返す(バリエーション練習)があります。
そして反復練習とバリエーション練習では、バリエーション練習の方が効果ありとする研究があるんですよね。
種目はサッカーで、シュートの精度を比較します。
期間は1ヶ月。
Aグループ→最終試験の条件で同じやり方でひたすら反復
Bグループ→変化をつけて練習
変化の内容は、
・軸足のつき方
・手の形
・蹴る足
・助走
・使うボール
・使う的(ゴール)
こういった比較実験です。
使うボールやゴールまで変えるのは面白い方法ですよね。
そしてさっき書いた通り、バリエーション練習の方がシュートが上手くなったという結果になりました。
結果を測定するときの条件でずっと練習してた人たちよりも、バスケットボールとかテニスボールを蹴っていた人たちの方が成績がいいって、ある意味酷ですね。
しかも、また違う実験ではあるんですが、同じように反復練習グループとバリエーション練習グループで比較した研究で、
練習期間の後休息期間を2週間入れてから比較した研究があります。
お休みが入るので、反復練習グループは技術がまた落ちてしまったんですが、
バリエーショングループは休息期間にも技術向上があったと。
これはすごいですよね。
反復練習って、頭を使わなくてもできるし、練習して感じがあるから心地いいんですけど、バリエーション練習って脳にかかる負荷が大きいです。
その辺が関係してるのかな〜
次回はこれをダンスに置き換えて考えてみます。