重なる基本

技術において、まずは基本から積み上げていくのが大事ってことを前回書きました。

当たり前のようで、意外とやってないことも多いものですよね。

 

技術には様々なものがあるので、当然基本も多くあるわけですが、更に掘り下げていくと本当に基礎となるものは結構単純になってきます。

例えばヘッドスピンの基礎は三点倒立で、その前は足を腕に乗せたベビー三点倒立、その前は片足を床に置いたまま、その前は…と言う風に辿っていくと、結構根本のところで「背筋をまっすぐにして固める」って動作が必要になってきます。

そのためにはお腹の部分を中心に集めて固くして、骨盤を立てて座るっていう形ができるといいです。

もっと根本まで辿ることもできるけど、「真っ直ぐ座る」ってなかなか基本ですよね。

シンプルで一見誰でもできるようなもの。

基本中の基本ってシンプルなはずですし。

 

一方で、立ちのステップはどうかというと、例えば比較的メジャーでイメージしやすい技に「ランニングマン」ってやつがあります。

文章で正確には伝えられませんが、その場で走るような動きです。

これの基本となる動きは、腿上げ、シザース(前後に足を開いて入れ替える)を上下にリズム取りながらやるって感じ。

その更に基本では上下のリズム取りをちょっと跳ねながらやります。

この時に体がぶれないようにするため、お腹の部分を固める動作が必要になってきます。

と言うことは、その固め方を確認するために座った状態で形を作るといいかもしれない。

 

意外とヘッドスピン、ランニングマンは基本を辿ると重なるところもあるんですね。

 

まぁ今回の例はかなり異なる二つだったので相当根本的な部分での重なりでしたが、もっと類似点の多い技同士であれば、重なるのも早いはず。

 

多くの技にとって基本となる動き、それをしっかりやれば、多くの応用技が習得しやすくなると言うことにもなりますよね。

なんともコスパのいい話ではありませんか。

自分自身が練習して上達していく点においては、効率を意識しすぎるのも楽しくない面があると思いますが、レッスンとして教えるのであれば効率のいい教え方って大事です。

応用となる技を分析して、習得したらお得な基本技を明確にしていこうかな。

 

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