前回、格闘技の動きを相手を倒すために考え抜かれているという話をしましたが、ダンスの中にももちろん考え抜かれた動きはたくさんあります。
一つはガールズヒップホップなどの女性的な踊りです。
女性らしい動き、色気がある、可愛く見える。
そんな風に目的がしっかりあるので、研鑽の方向性が明確です。
ダンス全般に必要な「もっとこうした方がカッコいい」という基準は結構主観的な感覚の割合も多くなりますが、
可愛い動きとかの方がもう少し基準が明確かと思います。
まぁ主観的な割合も全然ありますけどね。
あとはクランプって言うジャンルのダンスは逆に攻撃的で力強い踊りです。
より強そうに見える、怖そうに見えるような動きが使われます。
恐怖や警戒心は、人間が本能的に感じる感情と結びつきが強いので、こちらも割と基準が明確かも。
そしてどちらもダンスなので、音楽へのシンクロがどうなるかっていう技術も必要になります。
これが加わるとまた難しくなりますが、表現の部分に関してはわかりやすいのかなって思います。
他のダンスはブレイク、ロック、ポップ、ハウス、ヒップホップなど、いろいろありますが、もうちょっと見せ方の基準が広いんじゃないかな〜
より判断基準が難しい気がする。
自由度が狭いというか、目的がはっきりしているジャンルほど動きは似てくると思います。
ある程度正解がありますからね。
正解が明確なほど似る。
踊りではバレエが際たるものでしょうか。
格闘技も正解がある程度存在するから、ある程度動きは似ると思います。
ただ、似てる人が多い分、小さな違いにも気がつけるジャンルで、逆に個性がわかりやすいのかもしれませんね。
対してフリースタイルに近いジャンルほど、いろんな解釈が出てくるのでバリエーションが豊富になります。
大きく違うことで個性を楽しみやすくもあるけど、小さな違いには気が付きにくいジャンルなので、個性を出すならかなり尖らないといけないという感じです。
それぞれに違いがあって面白いですよね。