たまに質問されることがあるんですが、「ブレイクダンスのブレイクって何?」という質問。
まぁ確かに普通は知りませんよね、
何かを壊すような激しいダンスだから、
体を破壊して踊るから、
ブレイクっていう言葉からこんな想像をする人もいましたね。
でも実際はもうちょっとソフトな理由です。
曲には間奏ってあったりしますが、そこをブレイクって言うこともありますよね。
そんな間奏、ブレイクで踊るからブレイクダンスというわけです。
1970年代のニューヨークでは、音楽をかけてみんなでパーティする、今で言うクラブのような文化があったわけですが、そこではみんなが踊ります。
ラブソングも多く、そういう歌詞に合うようなゆったりしたダンスや、ペアダンスもされていたんじゃないかな。
でも曲の間奏では歌詞がないし、ビートが効いたノリの良い音楽になります。
そこで激しく踊ったりアクロバティックな動きをした人たちがいたそうで、
ブレイクになると踊り出す男たち、と言うことでBBOYと言われたみたい。
ブレイクボーイの略でBBOYですね。
その自由でエネルギッシュな文化がBBOYINGという風に呼ばれ、若者に広がっていきました。
多分、友達同士で必殺技の練習をして、良い動きができたら披露しに行ったんでしょうね。
「よし、モテにいくぞ!」的なテンションで。
実際に若い人ばかりだったとは思いますが、行動が少年なので、BBOYっていうのはなかなか良いネーミングかも。
ということでブレイクダンスの正式名称はBBOYINGです。
それがメディアに注目されて報道される際に、ブレイクダンスという名前が生まれたと言われていて、
メディアで広まったわけだから一般の人が周知する際にはブレイクダンスという名前になりました。
そのブレイクダンスを踊る人って意味で、ブレイカーっていう言葉も生まれましたね。
昔クラブの曲の間奏で踊り出した少年たちがBBOY。
その文化をBBOYING。
BBOYINGが一般に広いまった際に使われた名前がブレイクダンス。
広まったブレイクダンスを踊る人をブレイカー。
みたいな流れがあったと思います。
BBOYとブレイカーはやってることが一緒だけど違う生まれ方です。
天然のシャケと養殖のサーモンは同じく鮭ですが、生まれが違いますよね。
あれと同じ。
僕は文化なんて知らないで始めたからサーモンかなw