今日は熟達について。

 

【前回までのまとめ】

①最初の段階は楽しむ（主体的に実験する）ことが後の熟達につながる。

それはなぜかというと，

・主体的に楽しんだり，色々試す癖をつけておけば，伸び悩んだ時にも突破口を見つけやすい

・プロセス自体が楽しめることで継続が圧倒的に簡単になる

・遊ぶ中で思いっきり動く感覚を養える

・結果だけに気を取られず，今している練習に集中できる

というメリットがあるから。

そして，そのためには「どうなるのか気になる」という好奇心と「やってみても大丈夫だ」という自信が必要でした。

 

②次の段階である「型」では、基礎となる動作を体に染み込ませる作業が必要になります。

型がなぜ必要かというと、

人の技術は階層になっているので、土台から固めることで後々高く積み上げることができるから。

その型は、

・時代に合わせて研究された結果、淘汰されず生き残った型であること

・最適なものか自分でも考えること

が大事。

 

そして習得には

・本気でお手本を真似ること

・とにかく量をこなすこと

が重要と言うことでした。

 

 

【今日の内容】

遊びを覚えて、型を習得し、次の段階はどうかというと、型の理解ですね。

何度も型を繰り返していると、無意識にできるようになるので、頭は余裕ができます。

すると、「この瞬間ってこうやって動かした方がいいな」とか、「少しの違いだけどこうやったら上手くいかないな」とか、細部の理解を深めることができます。

何度も何度も繰り返して体に染み付かせることは型の段階では重要でしたが、それをいつまでもやるのではなく、より深く理解していく必要があるんですね。

 

こうすることによって人に教えるということもできるようになります。

型を知っているだけの人が教える場合は、「とにかくこれを繰り返せばできる」という教え方しかできませんが、

細部まで理解している人が教えると「ここはこうしたほうが良くなるよ」という風に、部分部分の修正ができます。

教える側のレベルとしては必須と言えます。

 

よく会社に新入社員さんが入ってきたら2年目の人が教育係というケースもあったりしますが、高度な仕事現場ではよくない傾向ですよね。

もっと深く仕事を理解した人が教えないと非効率かも。

 

ということで、量をこなす型の段階を過ぎたら、次は細部の理解というのが重要です。