「前回までのまとめ」
最初の段階は楽しむ(主体的に実験する)ことが後の熟達につながる。
それはなぜかというと,
・主体的に楽しんだり,色々試す癖をつけておけば,伸び悩んだ時にも突破口を見つけやすい
・プロセス自体が楽しめることで継続が圧倒的に簡単になる
・遊ぶ中で思いっきり動く感覚を養える
・結果だけに気を取られず,今している練習に集中できる
というメリットがあるから。
そして,そのためには「どうなるのか気になる」という好奇心と「やってみても大丈夫だ」という自信が必要でした。
次の段階である「型」では、基礎となる動作を体に染み込ませる作業が必要になります。
その型は、
・時代に合わせて研究された結果、淘汰されず生き残った型であること
が大事。
そして習得には
・本気でお手本を真似ること
・とにかく量をこなすこと
が重要です。
前回、いい型とは、って話だったわけですが、ブレイクダンスの型はなんでしょうかね。
昔からやってる人に聞けばおそらく、
・チェア
・倒立
・6歩
これが基礎であり型かと思います。
確かにこれも型として使えるとは思うんですが、結構難しいものでもあるんですよね。
もっともっと難しいことをしていかないといけないので、このくらいは基礎として捉えるのは仕方ないですが、倒立とかは時間かかりますよね。
で、個人的には昔から基礎とされているこの三つが、本当に基礎なのではなく、ちょっとした応用だと感じています。
さっき書いたように習得に時間がかかるというのもそうですが、間違った形でも覚えやすいということが言えます。
チェアと6歩は知らない人も多いかと思いますが、倒立ならイメージしやすいと思うので倒立で説明します。
倒立って体操選手なんかはまっすぐでちょっと反った倒立をします。
あと小さい子が遊びでやってる倒立は大体足が曲がって反った体勢です。
体操の倒立はバク転などのアクロバットに繋ぐならいい感じだし、
子供の倒立は歩くのには適しています。
しかしブレイキンには適さないんですね。
ブレイキンでは倒立で回転したり跳ねたりするのが基本的な使い方になります。
なので、腰が反らずに含んだ形で倒立をしないと、ターンやジャンプの際に力が伝わらないしブレます。
いきなり倒立の練習をした時に失敗しやすいところかな。
もちろんそこに気をつけて倒立練習すればいいんですけど、最初は三点倒立の方がいいと思いますね。
安定するから腰を意識しやすいし、三点倒立自体もブレイキンではよく使います。
後々どんな動作に繋がっていくのかを考えての基礎が大事ってことですね。
ちなみにわかる人にしか伝わらないですが、
チェアーは体を支える位置が適切になるために、肩のフリーズからやった方がいいし、
6歩はもっと分解して、フック、サイドシャッフル、バックシャッフルの三つからやるのがいいでしょうね。