【熟達】好奇心のままに

今日も熟達について。

 

「前回までのまとめ」

最初の段階は楽しむことが後の熟達につながる。

それはなぜかというと,

・主体的に楽しんだり,色々試す癖をつけておけば,伸び悩んだ時にも突破口を見つけやすい

・プロセス自体が楽しめることで継続が圧倒的に簡単になる

・遊ぶ中で思いっきり動く感覚を養える

,結果だけに気を取られず,今している練習に集中できる

というメリットがあるからでした。

 

遊ぶとか楽しむって言うと,結構広い意味があると思いますが,上記のメリットを得るための遊ぶとはどう言うことなのか,

つまり熟達に向けての遊びはどうやったらいいのか,

と言うのが今日のテーマです。

 

まず,必要な条件として,

自分で考える主体性があること,自分がやりたくなるほど楽しいと思えること,リラックスしていて思いっきり動けること,が挙げられます。

 

キーワードは

「好奇心」と「自信」かな。

まず最も重要なのが好奇心です。

 

「こうやったら面白いんじゃないか」「こうしたらもっといいんじゃないか」「こうしたらどうなってしまうのか気になる」という好奇心です。

 

ダンスで言えば、レッスンで習った動きがあったとして,

「言われた通りにやろう」は主体性がないですよね。

 

でも「ここを変えてみたら面白い動きになるんじゃないか」とか,「元々知ってるあれと組み合わせたらもっと素晴らしいんじゃないか」って企むと主体的に楽しめます。

 

更には「先生はこれはNGって言ってたけど,あえて強調してみたらどうなるんだろう」と言うようなイタズラ的発想も面白いです。

 

自分から湧いてきた好奇心に従って行動していけばきっと楽しくなるし上手くなります。

 

しかし好奇心だけでは自分の発想を形にできないケースもあって,

 

それが自信がないと言う状況です。

「面白いこと思いついたけど,周りに馬鹿にされるからいいや」とか,

「先生にダメって言われて終わりだろうな」

と考えてしまうと,なかなか実行できないですよね。

 

「きっと周りは認めてくれる」とか,「驚かせることができるかもしれない」と言う風に自信が持てたらできるかも。

 

教える側としてはもちろん否定することも出てきます。

「それは違う」と教えることも必要ですからね。

でも主体的に実験してみたことに対しては、認めることも大事かも。

「これはこの通りにやってほしい」と「その考えは面白い」は共存できるはずなんで。

 

自分自身も勇気を持ってほしいけど,周りが与える影響も大きい部分なので,指導者や保護者は気をつけないとですね。

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