前回、自分の有用性を示すことが本能的に行われるって話をしました。
それと同時に周りの人間を下げるということも本能的に行われるようです。
結局自分の有用性を示すと言っても群れの中で相対的に有用であることを示せばいいので、周りを下げる行為でも結果は得られるわけです。
噂話で誰かを下げるっていう行為は本能に刻み込まれたものなんですね。
一般的には人の噂話で誰かを悪くいうというのはよくない行為とされるし、確かに不快なことではありますが、生きていくために本能で行われていると思えばちょっと納得ですよね。
お腹が空きすぎて食べ物を盗んじゃうとか、トイレに行きたいけど近くにないから道端でするとか、そういう感じの状態と似てるかな。
相手が不快になるかもしれないけど誰かの評判を下げる情報を聞いたらとにかく言うみたいな。
どれも理性的でいられるうちはやらないと思うんですよね。
お腹が空いてもトイレに行きたくても誰かを陥れたくても、ある程度余裕があれば我慢します。
でも生命の危機であれば仕方ない。
1週間水しか飲んでないなら盗んで食べるのもわかるし、
3日間トイレに行けていないならちょっと木陰でしてしまうかもしれない、
自分の評価が周囲で一番低くて誰かを下げないとまずいと感じるなら陰口も言うかもしれない。
なんせ昔の生活であればどれも同じくらい死が近いわけですからね。
現代に生きていると酷いことをするのは悪いような感じを受けますが、
大体の酷いことって生存本能に関わっていて、構造的には仕方ないのかもしれませんね。
人のことを悪く言うのも、誰かを殴ったり怒鳴り散らすのも、一見悪人なのかなって思いますが、
この人は極限状態であり、本能に忠実に生きているんだろうな〜と思うのがいいかも。
まぁあまり深く関わりたくはないですけどねw