食べる本能、撮る本能

最近あんまり書いてなかったんですが、僕は人間の進化とか歴史に関する本とかが好きで、そういう内容をブログに書くことも結構あります。

昔の人の生き方を知れば、人間は本来どういう生き物なのかが少しわかって、今の時代の問題にどうやって対処したらいいのかのヒントになったりするんですよね。

 

例えば前にも書いたかも知れないけど、「食べるのが本能的か、撮るのが本能的か」って話。

誰かと外食に行った時とかに食べる前に写真撮る人っていますよね。

SNSに投稿する用に写真を撮ってから食べるって感じ。

すぐに食べたい人もいれば、まず写真を撮りたい人もいるわけですが、一見すぐ食べたい人の方が本能的な気がします。

食欲に素直というのは原始的なイメージがあるし、すぐに食べずにSNSに上げるというのは冷静で理性的な気がする。

 

でも意外とSNS用に写真を撮るという行動の方が本能的なのかも。

原始時代の人って基本群れで行動してたらしいんですけど、死ぬ時はかなりの確率で仲間に殺されていたらしいです。

動物に食べらるとか、飢餓や病気ももちろん多いけど、意外と殺人がめっちゃ多いらしい。

 

それは群れの中に危険な人や無能な人がいた場合に排除しないと群れごと滅びてしまうので、そういう人を見つけたら殺すという傾向があったようです。

今の時代でも無視されたり嫌がらせを受けたりはするかも知れないけど、昔は相当シビアだったんですね。

逆に言えば、自分の有用性を群れに示すことが生存の確率を上げる行動になります。

そんな自分の有用性を示す本能が強い人が生き残っていく。

その遺伝子を受け継いできたのが今の人たち。

 

つまり、現代人は周囲に自分の有用性を示す本能を強く持つということになります。

餓死のリスクを避けるために食べ物があったら即食べようとする本能以上に、

周囲に「自分には価値がありますよ」と見せる本能の方が大きい。

餓死はゆっくりくるけど殺人は一瞬なので、リスクとしては大きいですからね。

 

ということは料理が来てすぐに食べる人以上に、SNS用の写真を撮る人の方が意外と本能的なのかな〜って思います。

 

SNSは食欲以上に大きな欲求なのかも。

投稿に対する「いいね」とかはかなり大きな喜びなのかも。

まぁとにかく、群れの中で生き残るっていうのが刻み込まれた本能ということですね。

最近の記事

PAGE TOP