ブレイクダンスのレッスンでは基本的に毎回倒立をやります。
踊り方によってはそこまで重要じゃないけど、倒立を基本とした技が多いのでなるべく覚えてもらうようにしています。
ヨガのレッスンでもたまに倒立をやりますが、これは基礎ではなく応用としてやります。
色んなポーズから得た感覚を統合して倒立に到達する。
奥義的な位置付けですね。
「とりあえず倒立から始めましょう」というスタンスと「最終的に倒立にチャレンジしましょう」っていうスタンスがあるわけです。
こうやって比べると、ブレイクダンスをやっている人にとってヨガのポーズは簡単なんじゃないかって思いますよね。
実際技術的な面ではダンサーはヨガのポーズを早く習得できるとは思います。
でもそれはあくまで途中段階の話であって、極めるとなればどちらが有利かわかんないな〜って最近感じます。
ダンスでやる倒立は、完成の形をいきなり作りことになります。
それに対してヨガの倒立は一歩一歩進んでいって倒立の形を作っていくんですよね。
途中段階の感覚も得ていくことになるので、体をしっかりコントロールできるようになりやすいはず。
倒立ができるまでの時間はかかるけど、できた瞬間のコントロール力は優っています。
倒立ではなく、他のスポーツの技術でもそうですよね。
例えばバスケットボールの3ポイントシュート。
遠くから球を投げて入れると3点入るよっていう技術があります。
あれをいきなり3ポイントラインから練習し続けるのか、近いところから練習していって徐々に離れてていくのか。
そんな違いかな。
徐々に進んだ方が色んな距離のシュート技術が身につくような気がしますよね。
まぁつまり、ヨガの方法で倒立を覚えるのも、非効率なんじゃなくて良さがあるよねって話でした。