今日は雑学的なお話しです。
ブレイクダンスやHIPHOPダンスなどをしている人って、大きめの服を着ることが多いですよね。
あのおかげでダンスの見え方がカッコよくなったりするわけではありますが、元々ダンスをカッコよく魅せるために着始めたわけではないというお話。
もともとスラム街で発達した文化であるHIPHOPというものがあります。
それは銃やナイフを使った抗争が多かった時代に生まれたもので、犯罪に向かうエネルギーをなんとか別のもので発散しようと考えて作られた文化です。
お金がかかるスポーツはできないから、体一つでできるラップやダンスが流行ったわけです。
DJもHIPHOP文化の一つで、音楽をかけるわけですが、これはちょっとお金かかりそうですよね。
ただ、その辺の機材はニューヨークの大停電の時に大量に盗まれたものが使われることが多かったようなので、意外とお金かかってないらしい。
そんな危険な街でお金がない若者は服を買うのも大変です。
そうなると自然と安売りされている服を選ぶことも多くなります。
ではどんな時に安売りになるか。
その一つに「売れ残り」があると思います。
しばらく売れ残ったものは安くしてでも売ってしまいたいですよね。
ではどんなものが売れ残るか。
デザインがダサいとか、傷物とか、色々ありますが、その一つに「多くの人が合わないような気格外のサイズのもの」があります。
一般的な中間サイズをMとするのが普通ですので、普通に考えたらMを着る人が一番多いはず。
その両サイドのSとLもまぁまぁ多いはずですよね。
でもXSやXL以降はかなり少数派になってくるはず。
そして自分に合わないXSは着れないけど、XLは一応着れます。
だから、売れ残って安くなった商品のうち、みんなが着れる大きめサイズがスラム街で流行るわけです。
そんな仕方なく着ていたオーバーサイズの服を着て、カッコいいパフォーマンスをする人がたくさん出てきたので、逆にわざとオーバーサイズを着る人も増えてくる。
こういった文化的背景があってのダボダボファッションな訳です。
どうでもいいけど、知ってるとHIPHOPが少し理解できますよね。