今日は田坂広志さんの本「仕事の思想」から、
なぜ仕事をするのかっていう大きなテーマが語られている本ですが、「なぜ踊るのか」にも置き換えて考えられるな〜とか思ってました。
まず、なぜ仕事をするのか、何を報酬としているのかについて、四段階あると書かれています。
①お金
まぁ当たり前っちゃ当たり前なんですけど、金銭的な報酬ですよね。
ただこれだけが仕事をする理由は勿体無い的なことが本書には書かれていました。
個人的には仕事の場合はそれでも仕方ない部分があると思いますが、ダンスだったらここはあんまり関係ないかな。
唯一近いのが、無理やり習わされている子供かな。
親から怒られないとか褒められるっていう報酬のために踊ってる状態。
②能力アップ
続いて仕事に対してもう一段階上の報酬とされるのが能力アップです。
仕事を始めて色々習って実践すると、何かしらの技術が上がりますよね。
できなかったことができるようになるというのが面白い時期。
嫌々仕事をするのではなく、ある程度楽しんでできているという面では良いですよね。
ダンスで言えば技ができるようになっていく段階かな。
今練習している技や、習っている技がだんだんできるようになっていく過程が楽しい、達成した瞬間の達成感も気持ちいい、そんな状況です。
これは新しい技をやり続ける限り得られるものかな。
③仕事の結果を出す
会社とかで仕事を教えてもらうと、最初は部分的な仕事が多いと思います。
書類のコピーをとったり、データを入力したり、あるいは営業に出て受注を取ったり。
でも全体の中の一部として力を発揮する段階ですよね。
それに対して自分が全体をデザインして結果を出す段階が次のレベルだそうです。
自分と会社と社会の三方よしを実現して、周りを巻き込みながら大きな結果を出す。
よりスリリングかつ難易度も高いけど、達成感も大きな楽しみ方に見えますね。
ダンスで言えばフリースタイルや振り付け作りかな。
動作、音楽、表現を総合して形にして、ダンスを作り出す段階です。
単発の技が上手くなる達成感よりも、踊り自体がいいものになった時の達成感は大きいと思います。
④人間的成長
最後はお金も、能力も、結果も超えて、他者への貢献を通しての人間的成長です。
これは、意識が高い。
レベル4というだけあって、なかなか手が出しにくい段階ですよね。
自分が主体となって結果を出すでもなく、周りの人を助けて、結果として自分が成長していくのが楽しいわけですね。
こういう人は結果も能力もお金も増えるんでしょうけど。
これをダンスではどういう状況かなって考えたら、ダンスシーンを盛り上げている人たちかな。
金銭的な目的でなく大きなイベントを運営していたり、更新の育成に力を入れていたり。
みんながもっと楽しくなるように頑張っている人たち。
日本で代表的な人は「Katsu One」という人ですね。
この人はオリンピック関連のことも中心になって動いていて、レベル4のダンサーだなって思います。
長野で一緒に教えてるチョッパーさんもそういう感じかな。
次元の高いダンサーだと思います。
これからどんどんダンサーが増えていく中で、いろんな楽しみ方があっていいけど、レベル4が増えたら楽しめる人自体がもっと増えそうですね。