前回反復練習について書いたんですが、反復にも段階があると思っていて、
できるまでの反復とできてからの反復です。
例えば何かの動作を習ったとして、できるまでは「どうやったらできるか」を考えて反復しますよね。
野球のカーブを習ったとしたら、とりあえず曲がる球を投げられるまで試行錯誤します。
前回書いた通り、その段階はどうやったらできるかの仮説を立てて練習する、検証と実行を高速で繰り返す、という段階です。
そしてどこかのタイミングでカーブが投げれるようになる。
するとそこで目標達成して終わってしまう人もいるんですよね。
自分の技リストに「カーブLv1」が入って終了。
本当はここから第二の反復が始まります。
今までの反復は一つの正解を見つけるための反復。
ここからは可能性を広げていく反復とも言えます。
覚えたカーブをまた何度も繰り返すわけですが、
今度はもっと曲がるように、もっと速いスピードで、もっとバレないように、もっと際どいコントロールで、という風に変化をつけながら行います。
一応曲がるヘロヘロカーブを、自分の求める特性を持った強いカーブにしていく。
これがダンスでも一緒なんですよね。
一つの動きを覚えたら、その動きでどんな表現ができるか、強弱、リズム、角度、変形、他の動きとの繋ぎ、いろんな進化が期待できます。
そうやって自由自在にコントロールができるハイクオリティな動きに進化させると、覚えた技で感動を呼べるようになるんでしょうね。