ストレッチは伸ばすじゃなく、力を抜く

今日はストレッチの準備に関してです。

ストレッチって一般的には筋肉を伸ばす行為ですが、どちらかというと筋肉の緊張をとっていくというほうが正しいかもしれません。

つまりは無意識に入っている力を抜くわけですね。

 

例えば前屈のストレッチは腿の裏の筋肉が伸びる動きですが、物理的に引っ張って伸ばすと痛くて非効率。

実は無意識に縮もうと抵抗している筋肉があるので、その力がちゃんと抜けてくればスルッと伸びるわけです。

この前レッスンを受けたストレッチの先生が「皆さんが思っているよりも遥かに体は柔らかいです」って言っていて、実は硬いんじゃなくて力んでいるんですよね。

 

そういえば以前、病院に勤務していた友達が言っていたんですが、暴力的な虐待を受けている子供は近づいたり手を上げると体が固まって緊張するという傾向があるそうです。

何か暴力を受けるんじゃないかという恐怖から防御反応が出るわけですよね。

すると体はもちろん硬くなります。

しかし、さらに長期にわたって日常的な暴力を受けている人は全く違う反応になるようです。

近づいても手を上げても反応しないし、体は完全に脱力したような柔らかさになるそうです。

これはもう抵抗してもしょうがないから諦めて力が抜けているのかと思います。

 

同じような例で、動物のナマケモノって捕食される時に抵抗しないで力を抜くそうですが、それは痛みや苦しみを減らすためだと聞きます。

極端な例ですが、どちらもストレッチなんて関係なく体の力みによって柔らかさに大きな変化が出ていた例です。

 

拒絶、緊張が固さを生み、

受容、脱力が柔らかさを生む。

これが大原則になるのかなって思いますね。

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