大いなるマンネリズム

マンネリって、あまりいい意味では使わない言葉ですよね。

元々好きだったものが飽きてきて、刺激がなくなって、好きじゃなくなっていくようなイメージ。

でも先輩インストラクターと話していたら、そんなマンネリもいいところあるよねって感じたので、今日はそれについて。

 

フィットネスプログラムでも長く続けているとマンネリする、飽きるって言うのはよくあることで、「いっつも同じような動きで飽きた」みたいなことはインストラクターなら言われたことある人が多いんじゃないかな。

 

例えば僕やっているZUMBAは、自由度も高いんですが、結局似たような動きが多くなる構造にあります。

理由は主に二つあって、

 

①コアステップを使うから

ZUMBAで使用が推奨されている動きにコアステップというものがあって、ZUMBAの根幹(コア)を担う動作として16種類用意されています。

要は「動きは自由だけどなるべくこの16種類の動きをたくさん使ってね」って言われているわけです。

色んなインストラクターのZUMBAを受けてみると色んな振り付けが出てきますが、「こういう動きみんな使ってるな〜」って言うのがあればコアステップかも。

 

②見てすぐ真似できる動作を選ぶから

コアステップ以外にも色んな動作は出てくると思うんですが、ZUMBAって基本的にすぐ真似ができる動きに限られるので、ある程度動作は絞られてきます。

足踏みするとか、左右に歩くとか、「これなら説明なしでもできるかな」って動作ですね。

 

実際は結構難しい動きを使う時もあって、色んな動作が出てきますが、コアステップと簡単な動きが中心になるのはほとんどの人が共通のはず。

 

そう考えると曲を変えて違う振り付けにしても、どこか似た感じになってしまうことは多くなったり、全く同じ動きが被ってしまうこともよくあります。

だからマンネリになってしまうかもな〜と言う懸念はあるんですよね。

 

その辺気になってたこともあって、先日インストラクターの先輩に「動きが似ちゃうんですけど、なんか対策してますか?」みたいなこと聞いてみました。

すると、「それは構造上仕方ないし、悪いことではない」と言う感じの回答でした。

 

もしいつも同じような動きになってしまうのが、あまり音楽をちゃんと聞かずに動きを当てはめているのであれば良くないけど、音楽に合わせてちゃんと考えて同じ動きが導き出されたのであればいいと。

「こういう音楽の感じにはこの動きがめっちゃ合うし、簡単にできるから楽しめる」とう思うならいいはずだと。

 

やったことがある動き、やり慣れた動きは「飽きる」という懸念もあるかもしれないけど、「安心して動ける」と言うメリットもある。

刺激と不安はセットだし、安心とマンネリもある程度セットなんですよね。

 

考えてみたらもっともっと難しいことをたくさんしているブレイクダンスでも、動きは無限にある中から自由に選べるのに、結構同じ動きがよく出てきます。

「やっぱこれはかっこいいよね」って動きはみんな使うんですよね。

 

それを「飽きた」と思うことも確かにあるんですが、「結局かっこいいな〜」ってなることも多い。

新たな刺激を入れる工夫自体はしたほうがいいかもしれないけど、同じようなことが繰り返されることに対してあまり悪く思わなくてもいいのかな〜って思いましたね。

 

安心して楽しめるためにはマンネリなんて当たり前。

大いなるマンネリズムを楽しんだらいい。

そんな教えをいただいたので、「新しい」も楽しみつつ、「いつもの」も楽しめるようにしていこうかな。

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