アイソレーションって、ダンスの基礎的な技術なんですが、どこか1箇所を分離して体を動かすことです。
例えば首を横に動かすのなんかメジャーかもしれませんね。
インドっぽいやつ。
あれは首以外を固定して、首だけをアイソレート(分離)して動かすので、アイソレーションっていいます。
他にも関節はたくさんあるので、体の各部位でそういった技術が使われます。
本来連動して動くのが人間の体なので、アイソレーションを使うことで不思議な動きに見えたり、余計な動きを減らすことでくっきり動作を見せることができたり。
多くのジャンルのダンスにおいて必須な技術ですね。
ただ僕がやってるブレイクダンスではあまり重要視されておらず、
普通ストリートダンスの基礎といえば「リズム取りとアイソレーション」ですが、
ブレイクダンスでは「チェアーと倒立」って感じです。
しかし逆に言えばブレイクダンスをする人でアイソレーションがしっかりできる人は少ないわけですね。
アイソレーションをしっかり覚えたらレア度が高くなるわけです。
個人的にもアイソレーションで踊るのは好きなので、しっかり学んでみたいな〜と思っています。
そんなわけで先日、黄帝心仙人さん(読み方は「こうていせんにん」)という人のワークショップを受けてきました。
この人はアイソレーションが神がかっているダンサーで、ダンス界隈ではめちゃくちゃ有名です。
いくらブレイクダンスとはいえ、僕も長くダンスをやっているのでアイソレーションをやったことくらいはあるんですが、やっぱり極めている人の話を聞くのは勉強になりますね。
非常に重要な極意を二つ知りました。
もちろんこれを知っているだけではなかなか実践が難しく、何度も反復は必要ですが、上達は早くなると思います。
①止める方に力を入れて、動く方は脱力
これ、意外と知らなかったんですけど、力の入れ方についてですね。
例えばさっき話した首を横に動かす場合、
動くのは胸(鎖骨の間くらい)と顎の距離です。
これが横に離れていく感じ。
この時首の方を動かすのであれば、胸をしっかり止めるように力を入れて、顎の方はリラックスします。
他のアイソレーションでも同じで、胸を横にスライドさせるやつはHIPHOPとかでもよくやりますが、力を入れるのは腰のあたり、胸はリラックスです。
僕は今まで動かす方にも力を入れていたので、可動域が制限されていた感じですね。
②9対1で引っ張り合う
先ほどの「止める方に力を入れる」をやると、止めたい方は止まって動かしたい方は動くっていうのがだんだんできてくるんですが、
さらにスムーズにするにはもう一手間加えます。
例えば首を右に動かすなら顎を右へ9動かして、胸を左へ1動かす感じ。
これでちょっとした引っ張り合いを作るんですね。
力は止める方が9、動かす方が1。
動作は動く方が9、止める方が1。
あ〜ややこしいね。
でも何度もアイソレーションに挑戦している人であれば、きっと感覚が掴めるはず。
多くのダンスの基礎になっているアイソレーション。
ダンスするならぜひ極めたいですね。