基礎は大事。
これは何をやっていても大体言われますよね。
僕自身も特に異論はないんですが、基礎が何なのかってことをちゃんと理解しないと無駄な基礎練習もあるな〜って思います。
サッカーならリフティングとか、野球なら素振りとか、基礎練習はスポーツにもあるし、
ブレイクダンスで言えばチェアーや倒立などがあります。
そして基礎はいくらやっても損はないからたくさんやりましょうっていう風潮がありますよね。
まぁ確かに基礎力がつくこと自体にはデメリットってないと思うし、基礎練習はつまらなくなりがちだから「やりまくれ」って言われるくらいがちょうどよかったりもするかも。
でも基礎練習をしている時間は他のことに使える時間でもありますよね。
ということは基礎練習よりも効果が高い練習をしていた方が上手くなるかもしれない。
そんな機会損失を考えれば、基礎練習によるデメリットと言えるかも。
実際サッカー選手のメッシさんがリフティングばっかりしてないし、野球選手の大谷さんが素振りばっかりしてるわけじゃないですよね。
他の必要なことをたくさんしている。
ブレイクダンスではもっと顕著で、
最重要な基礎とされる倒立。
これがあまり上手くないけど世界トップレベルにいるダンサーがいます。
その人は倒立を使わず、他の技でものすごいレベルに到達しています。
そう考えると、少なくともダンスにおいて基礎は人それぞれ違うわけです。
自分が必要なものを選ぶことが大事。(後々の選択肢を広げるために一通りの基礎をやるのはいいと思いますけどね。)
基礎と言えば、家を作るときの土台を基礎って言いますよね。
あれって家を建てる予定のないところは基礎工事しないと思います。
自分の敷地は工事するけど、お隣の土地までやらないですよね。
自分のスタイルに関係ない基礎練習は、家を建てないところまで基礎工事する感じに似てると思います。
後々の可能性を広げるための基礎練習は、後での増築を考えての基礎工事に似ている。
そしてどこにどの程度の家を建てるかによっても、基礎となる土台は変わると思います。
普通の平屋とスカイツリーで同じ基礎工事とは思えませんよね。
ベーシックなレベルの技でいいならそこそこの練習でOK。
ハイレベルな技までやりたいのであればしっかりと土台を作る。
床で回る系、立って踊る系、しゃがんで踊る系など、ちょっと基礎が異なるジャンルがいくつかあるので、その中でどこの基礎固めをどのくらいするのか、自分で考えて決める必要がありますね。
そして基礎だけじゃ家って住めないのと同じように、基礎だけじゃ技や踊りは完成しません。
家なら柱を立てて屋根や壁を作るし、中の設備も作らなきゃいけないですよね。
新たに技や踊りの技術を磨いて仕上げていく必要があります。
何階立ての家かによって、どのレベルの技になるかによってその道のりは異なりますが、基礎の後に来る作業にも時間が必要です。
必要な土台の大きさや深さを見極めて、下も固めつつ上も作っていかなきゃですね。