フィットネスプログラムでは膝を上げる動作がよく出てきます。
エアロビクスのニーアップや格闘技エクササイズの膝蹴りなど、
ダンスエクササイズでも膝を上げるステップはよくありますね。
この前のワークショップでは、
そんな膝上げ動作に関して、どうやったら効果的なのかってことを改めて考える機会がありました。
膝を前に上げるってことは股関節から動かすことになります。
股関節屈曲という動作ですね。
その際には主に腸腰筋って言われる筋肉が働いてくれて、ウエスト付近の筋肉なのでお腹を引き締める目的で使われたりもします。
内臓に近いことから内臓の活性化ができるんじゃないかという考えもある。
上半身と下半身に跨ってつく珍しい筋肉だから体の連動性が高まるかもしれない。
ダイエット、不調改善、スポーツとあらゆる方面に効果が期待される筋肉であり、膝上げはそんな筋肉をフルに使える動きなんですね。
これはフィットネスでやたらと膝上げが出てくるわけだ。
お家でもできるから運動しなきゃなって方はぜひ膝上げしましょう。
で、その膝上げは真っ直ぐそのまま前に上げると股関節の軌道としてはちょっと無理がかかるようです。
立った状態で膝を上げたとして、90°くらいまでは真っ直ぐでOKなんですが、それ以上あげる場合は少し外側に膝を上げるのが自然な軌道。
最大まで上げたらガニ股みたいな形になります。
これは膝上げに関与している腸腰筋が縮む時に、上に上げつつ終盤で外に開く働きがあるためらしく、逆に真っ直ぐ上げ続けるには別の筋肉を使って制御しなきゃいけません。
悪いわけではないけど、場合によっては股関節が詰まるような人もいるかも。
この腸腰筋や股関節の知識って、解剖学を学んだときに絶対聞いてるんですよね。
そしてニーアップはもう何万回もやってきていた。
でもこの繋がりに気づくことってなくて、今回のワークショップは知識が繋がった瞬間ですよね。
点と点が線で繋がる時って気持ちいいですよね。
知識を現場と繋げるようにもっと考えないとな。