前回、胸を動かして腰を安定させるっていう話をしました。
このテーマ自体は何度も書いてますね。
腰が安定させたい関節、胸の辺りはよく動かしたい関節だからそうやったわけですが、
首のあたりにも安定させておきたい部位としっかり動かしたい部位があります。
それが
・上部頚椎(首の上の方)→動かしたい
・下部頚椎(首の下の方)→安定させたい
という分け方です。
首の骨って全部で7つあって、上から順に「第一頚椎、第二頚椎、……第七頚椎」と安易な名前がついています。
上部頚椎っていうのは第一頚椎と第二頚椎。
上二つのことで、ほぼ後頭部あたりです。
一般的にイメージする首っていうよりは後頭部のあたりから頭を動かす形になるかな。
これは一応後頭部のあたりを触ってみて(後頭部と首の境目あたりのところ)そこを動かそうとしてみるっていうのもいいと思います。
試しに首のど真ん中あたりを触ってみて、そこを動かそうとしたらまた感覚が違うと思います。
前者が上部頚椎の動き、後者が下部頚椎の動きですね。
下部頚椎を動かしちゃダメってわけでは全然ないんですが、一応は上部メインで動けるといいよって話ですね。
ダンスの動作とかだったら首全体を動かすのも必要ですし。
で、意識的に上部を動かすっていうことだけでなく、「目線」も首の動作に影響があるようです。
上部頚椎のあたりを触りながら目線を動かすと、首の筋肉が少し動きます。
目が行った方向に首を動かすはずだという条件付けなのか、目線の動きだけで首の筋肉が働くんですよね。
この場合は目線の動きに対応して上部頚椎が動いてくれるということなので、横を向く動きとかで目線も一緒に向けたほうが効果的だよねって話になります。
逆に言えば、正面を向いたまま首を横に向けた場合は、下部頚椎から動きやすくなると考えられます。
鏡やインストラクターを見ないと動きがわかんなくなってしまうことも多いので、フィットネスレッスンではちょっと難しかもしれませんが、
前を見なくても余裕があるときは目線を向けるように意識するといいかも。
首への意識と目線の操作、これがうまくいくと首の負担が減るかもですね。