ストレッチと相反抑制

今日はウォーミングアップのワークショップから。

 

相反抑制をうまく使いましょうって話ですね。

 

相反抑制(そうはんよくせい)って言葉はおそらく体に関わる仕事の専門用語だと思うんですけど、「表側の筋肉に力が入ったら裏側の筋肉は力が抜けるよ」って話です。

 

表側とか裏側って言われてもイメージつきにくいかもしれませんが、肘を伸ばすために使う筋肉が表だとしたら肘を曲げるために使う筋肉が裏側です。

動作には必ず筋肉が必要ですが、ほとんどの動作に逆の動作ってものが存在する。

 

背中を丸める、背中を反らせる。

足を前に上げる、後ろに上げる。

など、関節に対して決まった動作がそれぞれあります。

 

そんな相反抑制をどう活かすのかってことですが、レッスン内容によってはウォーミングアップの時にストレッチを入れたりします。

筋肉を物理的に伸ばすことによって大きく関節を動けるようにするわけですね。

 

そんなストレッチの時に伸ばす方の筋肉じゃなくて逆側の筋肉を縮める意識があると効果的に伸びるんじゃないかってことになります。

例えば前屈ってストレッチの代表格ですが、あれは膝の裏、腿の裏あたりの筋肉が伸びます。

ハムストリングスって言われるやつですね。

 

そのハムストリングスの逆側は何かといえば、腿の前。

大腿四頭筋という名前がついた腿の筋肉です。

 

この腿前の筋肉に力が入れば、ハムストリングスは自動的に力が抜けて伸びやすくなります。

 

そして腿前の筋肉に力を入れるには膝を伸ばそうとすることが必要になってきます。

 

まとめると、

・膝をしっかり伸ばすように腿前に力を入れる

・相反抑制のよって腿裏のハムストリングスが脱力する

・その状態で前屈する

・緩んで伸びやすくなったハムストリングスが効果的に伸びる

・他の部位にも応用して可動域を広げる

・関節がよく動いて安全に効果的な運動ができる

・楽しく動けてハッピー

 

という流れが出来上がります。

 

正直ZUMBAではそれを伝えることがなかなか難しいんですが、(言葉で指示を出さないプログラムなので)他のレッスンやヨガなんかでも応用ができそうです。

 

そしてZUMBAだとしても、もし相反抑制を意識して動いてもらえれば非常に効果的になるので、インストラクター側だけでなく参加者の皆さんにも知っていただけると嬉しいものですね。

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