今日は先日浜松で受けてきた北川健太さんのワークショップについて。
今回のワークショップは「フィットネスプログラムの安全で効果的なウォーミングアップ」について、解剖学の知識を交えて教えてもらいました。
体のことは今までにも色々勉強してきたけど、フィットネスプログラムに活かすって意外と難しいんですよね。
楽しく汗がかけるレッスンをするっていう技術と、体の構造に基づいて効果的なレッスンをするっていうのはちょっと違ったりするので。
【なんでウォーミングアップするのか】
そもそもウォーミングアップってなんのためにするのか。
これは主に怪我の予防であり、効果を高めるという意味も含まれると思います。
具体的には
・徐々に心拍数を上げる
スタートから急激な動きをした場合、心臓への負担が大きかったりするので、まずは心拍数を徐々に上げていくっていうのがあります。
正直言っていきなり走ったとしても人の体はそう簡単に壊れないと思いますが、より安全ですよね。
・筋肉を温める
筋肉の温度が上がることで弾力が出ると言われています。
弾力があった方が衝撃に対して壊れにくいので、強い衝撃を与える前に徐々に筋肉の温度を上げていく。
・関節液を潤滑にする
関節は関節包という膜みたいなのに包まれている形式なのが基本ですが、その関節包は関節液っていうネバネバの液体に満たされています。
そして関節を動かすことでネバネバの液体はだんだんサラサラになっていきます。
納豆が混ぜていくとだんだん泡っぽくなっていくのと似てますね。
ああやってだんだんスムーズな動きになっていくので、関節へのダメージが減ります。
・神経がスムーズに通る
激しい動きが出てくる前に、類似の動きをリハーサルしておくこともウォーミングアップの要素ですね。
脳で命令して神経を通って筋肉が動く、それが動作ですが、命令が通る道である神経も使ってない状態だとちょっと通りが悪くてぎこちないってことがあるみたい。
段階的に動きをリハーサルしていくことで脳からの命令がスムーズに伝わるので、思った通りの動きに近くなるはず。
思ったように動いていた方が事故は少なそうですよね。
・心の準備
動きのリハーサルに関しては心の準備という側面もあります。
いきなり「こんなことやるの?」ってびっくりして慌てたら怪我するかもしれませんが、だんだん「こういう動きが出てくるのね〜」ってわかっていった場合は対応しやすいですよね。
主にはこんなところでしょうか。
いや〜ウォーミングアップの目的を確認しただけでも結構な分量になってしまいましたね。
改めて確認したからには意識的に組み立てていかないとな。