アスリートになる②

前回の続きですね。

 

大学進学で青森に引っ越したんですが、そこでは同世代なのにめちゃくちゃ上手い人たちと関わることになります。

みんな県外のバトルでも勝ってるようなメンバーだったし、一人は世界大会でも活躍するような人でした。

 

そうやって一緒に関わっていると、一つの技を極めるというよりも、オリジナルの動きを考えるとか、バトルで勝つとかの方に価値を置くようになってきます。

そして僕は「こんなかっこいい人たちと一緒に活動したい」と思いましたね。

これが3つ目の目標かな。

 

ちなみにこの3つ目の目標は思いがけず早々に叶うことになりました。

青森に行って半年くらいかな、まだウインドミルしかできないような状態で初心者って感じだったんだけど、あまりに練習に気合が入ってるからということでチームに誘ってくれたんですよね。

しばらくはチーム内のレベル差に苦しんだけど、本来下積み時代なはずなのにチームでゲストに呼ばれたりとか、チームバトルで予選落ちとかほとんどしたこと無かったりとか、かなりいい経験を早くからできましたね。

 

こうなってくると「このチームで大きな大会、できれば世界で活躍したい」ってなってきます。

世界大会に繋がるような予選にもたくさん出るようになってくるんですけど、当然簡単にはいかない。

当時最も大きな大会は3つあって、「ドイツのBattle of the Year」「イギリスのUK BBOY Championship」「アメリカのFreestyle Session」が3大会と言われていました。

 

ドイツのは日本予選、イギリスのは地方予選と日本予選、を勝ち抜いて日本代表になる必要がありますが、どちらもいつも途中で負けてしまっていました。

アメリカのやつはいきなりアメリカでの予選になるので、なかなか足を伸ばすのが大変で行ってなかったんですが、2011年に決心してみんな攻めに。

そこで本当にまさかのベスト8という結果でした。

あの瞬間はまさに歓喜って感じでしたね。

 

かなり運も重なっての話ですが、4つ目の目標だった「チームで世界で活躍したい」がある意味叶いましたよね。

 

その後も国内の大会では結構勝てるようになってきてたし、メンバーは個々に活躍を見せていました。

でも僕個人はやっぱり他のメンバーと比べると見劣りするんですよね。

チームとしては結構強いんだけど、レベル90のメンバーが数人と、ほとんどがレベル70のメンバー、そこにレベル50の僕という構図に感じました。

個人でも活躍したいな〜っていうのが次の目標だったかな。

 

続く。

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