丁寧に教えればいいとは限らない

毎月一回か2回、松本でもブレイクダンスのレッスンをしているんですが、この前長く通っている小学生が初めて倒立をできるようになりました。

できるようになったと言っても、足が真上に上がるようになったという状態で、止まれるわけではないんですが大きな変化でした。

 

松本のレッスンは毎週じゃなくて頻度も少ないし、一回50分間で時間も少ない。

しかも月謝制じゃなくて都度参加なので毎回顔ぶれも変わるという内容。

だから技の練習にしっかり時間を取るのではなく、簡単な振り付けを楽しんでもらって、最後にちょっと倒立や技をやるくらいです。

ブレイクダンスをお試しするような位置付けなんですよね。

だからなかなか技を習得するのは難しい環境なんですが、変化があると嬉しいですね。

 

毎回顔ぶれは多少変わると言いましたが、もう一年近く通ってくれている人が3人いて、凄く気合が入っているというわけではないんですが、ほぼ毎回来てくれます。

古株3名の中で二人は最初から倒立ができていて、一人だけできないという状況がしばらく続いていました。

それがついにって感じ。

 

一年くらい前から、最後の倒立の時間でみんなは壁倒立からスタートして、壁なし倒立、倒立で形を変える、片手倒立、という風に色々挑戦する中、一人だけ壁に向かって頑張るんだけど足が上がらないという状況。

何度も丁寧に教えたり補助したり、色々試したんだけど上手くいかない。

本人の心が折れそうになっていたので、しばらく倒立の時間を作らず振り付けの最後にちょっと入れるだけにしていました。

 

振り付けの最後の決めポーズで、両手を床についてちょっと足を上げるようにジャンプするという感じ。

倒立ができるならやってもいいし、無理に上げなくてもいいですよ〜と案内していました。

 

その方式にしてから3ヶ月くらい経って、前回足が上がったんですよね。

丁寧に教えるんじゃなくて、流れに追いつくようにした結果、思わぬ成果でした。

 

意外と丁寧に教えて上手くいくとは限らなくて、周りの流れに乗ってやってみたら上手くいくことってありますよね。

教える立場って、「ちゃんと教えなきゃ」って思うけど、それがベストな選択とは限らないですよね。

 

 

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