最近改めてヨガで使う対極の意識が日常生活であるといいな〜と思います。
対極の意識っていうのは例えばヨガのポーズで両手を広げた時に右と左に伸びあっていくような意識です。
真っ直ぐ立ってるなら上下に伸びる感じですね。
どこか一点への意識ではなく、両方向へ意識を向けることで体に伸びが生じる。
伸びることで適度に力が入り、重力に負けない体勢になる。
筋肉での支えがなく重力に負けると関節に負担がかかって痛めたりする。
これを防ぐために対極の意識がいいんですよね。
正確には対極の無意識までいければなお良し。(意識しなくてもできるようになったらいいよね)
この対極の状態は体の本来の使い方というか、ある程度機能的な使い方だと思います。
だから人間や動物に元々搭載されている機能なはず。(多分)
しかし対極の意識なんて昔の人も動物も考えていたとは考えにくいですよね。
野生の鹿さんとか見るとシャキッと立ってるけど、ヨガはしたことないと思います。(そういえば鹿のポーズって聞いたことないな)
人間の場合も、結構昔からヨガがあるとはいえ狩りをして生活をしていた時代にはない気がする。(もっともっと前からヨガはあったよって言う人もいますが)
ではなんでハリのある体の使い方が身についているのかというと、
多分警戒心とか緊張感とが影響していると思います。
これは前にも書いたことあるんですけど、姿勢を正すとか、体をしっかり使って生活するにはある程度緊張感が必要だと思います。
試しに今半径10m以内に自分を食べようとしている動物がいるとしたら、体の力が少し入ってハリが出る可能性が高いです。
いつでも逃げれるしいつでも戦えるような状態ですね。
さすがに猛獣が出る可能性は少ないですが、意外と人に襲われる可能性は今の時代でもあります。
急な攻撃に対応できるような意識でいることで五感は敏感に働くし、筋肉にはハリが出ます。
現代のヨガの目的はリラックスが多いので、相反する側面もあるかもしれませんが、姿勢や体の機能を上げることを考えたら緊張感も大事かも。
普通に歩く時だって、余計な音を出さないように移動することで敵からの発見を防ぐのが野生動物ですよね。
体を適切に使って歩いていれば余計な足音ってしないので、その辺も共通。
安全な世の中になった分。日頃の緊張感が減ったことも姿勢の悪化や体の不調に関係あるのかな。
対極に働く体を作るために、少し警戒心持って過ごすのもいいかな。