ちょっと前に松本で生徒の発表の機会があったんですが、そこにゲストダンサーとして「Found Nation」と言うチームが来てました。
東京で活動しているブレイクダンスチームで何度も世界一になっている超一流チームです。
世界トップレベルのパフォーマンスはもちろん素晴らしいんですが、インタビューも少しあってそれがまた良かったですね。
東京で活動しているとは言っても、メンバーは地方出身者がほとんどで、初期は山梨で結成です。
その後福岡のメンバーや石川のメンバーが入ったり、だんだんメンバーが増えていったんですよね。
だから地方で強くなって東京に行った人たちがたくさんいるチームです。
普通に考えれば東京とか大阪みたいな都会にいた方が、大会も多いし上手い人も多いから上達しやすい環境ではあります。
だから自分で住む場所を選べるのであれば、都会に行く人が多くて、Found Nationの皆さんも地方から東京に出ていったんですよね。
だけど今長野にいるキッズダンサー達はまだ自分の意志で東京に住むって言うわけにはいかないはず。
大会とかワークショップには都会へ出向くとしても、基本的には長野で頑張ることになります。
同じようにFound Nationのメンバーも高校生くらいまでは地方で技術を磨いていました。
それも東京で通用するレベルまで。
それを聞くと、みんなも今の環境で頑張れそうですよね。
そんな地方で強くなるのに何が大事か、何人かのメンバーが答えてくれていたので、それを書いておきます。
【好きを突き詰める】
これは最年少、日本人初の個人世界一になったISSEIさんが言っていましたが、「とにかく好きなダンスを本気で楽しもう」って言ってましたね。
とにかく楽しいからやりたい、やりたいと思うことをやる。
勝たなきゃとか、やらなきゃじゃなくて、やりたいようにやりまくる。
そしたら世界一になってた。
実際は勝つためにどうしたらいいかを考えるとは思いますが、それも楽しいんでしょうね。
とにかく好きなことをやる、それがダンスじゃないならそれでもいいですよね。
【日々を大切にする】
Found Nation最年長のFLYさんが言っていたことで、当たり前でもあるかもしれないけど、毎日本気で成長しているかどうかって大事ですよね。
どこに住んでいても1日が24時間なのには変わりないから、都会だろうが地方だろうが適切な練習や勉強をして日々積み上げることができれば強くなれると言うことでした。
今の時代、技のやり方などの情報はどこでも手に入ります。
だから練習においては自分がどれだけ頑張れるかで決まると言ってもいいかな。
昔は情報に差があったから、都会の方が大きく有利だったのは間違いないですが。
経験を積むってことに関しては今でもちょっと差があるので、大会に出るとかは足を伸ばした方がいいですけどね。
ハイレベルの戦いを直接見たり、出場することが経験としては必須なので。
【親に感謝しろ】
数年前に発足したプロダンスリーグの選手でもあるテツさんが言っていましたが、地方から出られないような若いうちは全て親に助けてもらって生活もダンスもしています。
住む家、食べるもの、着るもの、学校、レッスン、練習する場所、大会の出場費、交通費、何でもかんでも親のサポートです。
小学生ならほぼ確実にそうだし、高校生くらいまでもほとんどそうなる。
大学生だって親のサポートでなんとかなってるケースは多いんじゃないかな。
正直小学生とかだと、両親のサポートが手厚いほどに上手くなりやすいです。
もちろん本人のやる気が伴えばさらに強くなるのは間違いないですが。
なかなか親への感謝って小学生とかだと実感しにくいかもしれないですが、自分がいかに応援されているかって実感できてた方が強くなるかもしれませんね。
そしてもっと協力してもらえたらもっと強くなれます。
海外のバトルに行けたり、部屋で練習できるように改造してくれたり、すごいお家もありますからね。
お金をかければいいってわけじゃないけど、何かしらの形で協力してもらえるって本当に大きな力になる。
うちの生徒さんのご両親も、必要なアイテムを買うことだったり、追加レッスンへの参加だったり、積極的に協力してくれています。
僕は学校の先生じゃないので、道徳を説く気はありませんが、そういう感謝はしてほしいな〜って思っちゃいますね。
と言うことで、まだ自分の意志では地方から出られないキッズ達は、両親に感謝しつつ、日々を大事に、好きなことを貫いてほしいですね。