差別も本能 No.1347

前回、噂話や悪口は人間に標準装備の機能だって話をしました。

なるべく自分でコントロールしないと今の社会では困るよねって機能なんですが、他にもそういう類のものがあります。

見た目などによる差別意識ですね。

 

小学校とかって一番そういうのが多かった場所だと思ってるんですけど、人と違う特徴がある人って変なあだ名をつけられたり避けられたり、なかなか残酷な仕打ちを受けたりしていました。

これはもちろん良くないこととして教育されるし、感覚的にも良くないなって思えることですが、人間が生き残るために獲得した特徴でもあるんですね。

 

昔は飢餓、感染症、天敵など、命の危険が盛りだくさんだったわけですが、その中でも人間同士の殺し合いってかなりあったみたいです。

同族内でもかなりあったので、前回のお話にあった噂話が機能したわけですが、別の集団同士の殺し合いはもっと多かったんだとか。

その結果、見覚えのない人を見たら警戒心が湧くという人たちが生き残るようになります。

特に自分達と違う特徴が大きいほど警戒する。

お互いに理解ができなくて攻撃を受ける可能性が高いからですね。

 

だから見慣れないタイプの見た目や仕草、言葉など、自分と違うということを強烈に感じた場合は恐怖や嫌悪が生まれるというシステムがあるみたい。

差別すべきではないし、自分と違うからといって怯えるのも相手に悪いと思いますが、根本的には本能なんですね。

こうやって知ることで、自分がそういう衝動に駆られたとしても冷静に理解して抑えられると思うし、誰かがやっているところを見てもちょっとだけ理解できる気がします。

 

違う相手を警戒する本能、危険を感じたら人に共有する本能、そういったものが元々搭載されているんですね。

食欲とかもなんでもそうだけど、今の時代を生きるには本能のままに生活はできなくて、自分をコントロールするって大事ですよね。

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