覚えなきゃヤバいが記憶に大事って話を前回書いて、ちょっと思い出した話があります。
10年以上前だったと思いますが、ダンスバトルに出に行った時にジャッジの人がした話です。
今日はイベントでたくさんの人が撮影していますね。
後で見たりとか、人に見せたりとか、色々あると思うけど、絶対に撮らないで直接見た方がいい。
ダンスは今ここで行われていて、その瞬間が大事だから、カメラの画面越しに見るなんて勿体無い。
そんなことを言ってました。
確かにそうですよね。
せっかく来たのに生で見ないなんて勿体無い。
もちろん踊っている本人は見れないので、ダンサーのために撮ってあげるとか、ダンサーが誰かに頼むとかは仕方ないかなって思いますが、純粋に見て楽しむなら直接見たいところ。
これは楽しむっていう観点でもそうだったんですけど、記憶に残るっていう面でも大事なんですよね。
人間は書くと覚えるっていう側面もありますが、書くと忘れるっていう側面もあります。
暗記科目で覚えるためにノートに書いて記憶するときは「書くことで覚える」ですが、
手帳に予定を書き込んで頭から情報を取り除く場合は「書くことで忘れる」です。
書いて覚えるに関しては記憶のために体の刺激を増やしているってことですよね。
書いて忘れるに関しては「ここに書いてあるから、ここにあるってだけ覚えておけばいい」という風に頭が判断するようです。
同じように目で見て覚えようとすれば記憶に残りやすいし、後から見返せないと思えば必死に覚えます。
でも映像に残すことで自分の頭ではなくカメラの方に記憶を任せてしまうんですよね。
結果的に自分の中には残らない。
だからダンスを見て自分の中に取り入れるなら、必死に見るのが一番大事かな。
細かい部分を何度も見たいという場合は映像に残すのももちろんいいんですが、優先順位は生で見る方が高いかな。