【スマホ脳】覚えなきゃヤバいが覚えさせる No.1427

今日は学習などにおいて超重要な記憶について。

 

記憶には短期記憶と長期記憶があると言われますが、何かを学ぶには長期記憶にする必要がありますよね。

新しく学んだことは短期記憶として記憶された後、復習することで長期記憶になる。

その結果しばらく経っても覚えていられるということになります。

 

この記憶の長期化にはたくさんのエネルギーが必要で、脳はエネルギーの無駄遣いを避けるためになるべくやらないようにするそうです。

昔は飢餓との戦いだったわけだから、消費カロリーを抑えようとするのが基本設定ですよね。

でも生存に必要だと判断した情報に関してはエネルギーコストをかけても長期記憶にすることが考えられます。

 

たくさん復習して同じ情報が何度も入って来れば、重要な情報だと判断されることがあるし、痛みや恐怖など、命の危険とセットで入ってきた情報は残りやすいです。

だから基本的には復習をたくさんするし、「覚えなきゃやばい」って思って勉強すると効果が高いと言えます。

 

この「覚えなきゃやばい」が復習の回数以上に重要なんじゃないかなっていうのが今日のテーマですね。

 

本の中で実験が紹介されていましたが、

被験者は文章をパソコンに打ってもらい、それを記憶するように指示されました。

その後、

・文章がパソコンに残ると言われたグループ

・文章はパソコンから消去すると言われたグループ

で記憶のテストをしたところ、「消去すると言われたグループ」の方が成績が良かったということでした。

 

データが残ると言われていれば、「記憶しなくてもいいか」と思いがちですが、消去すると言われれば「覚えなきゃやばい」ってなりますよね。

これは実験をするまでもなく見えてる結果のような気もしますが、実際に調べて明確になったのは面白い。

 

記憶能力の個人差は色んな側面から出ると思いますが、この「覚えなきゃやばい度」の差は結構大きいんじゃないかな。

反復回数を大量に増やすよりも、絶対覚えるという気持ちで覚える、そういった根性論みたいなのが意外と大事なのかも。

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