小さなストレスでも命の危険を感じている No.1419

慢性的なストレスがやばいっていう話は何度もしてきましたが、今日はそれを減らす工夫がもっと必要なんじゃないかって話です。

 

元々は生きるか死ぬかの野生生活だった人類が、生き延びるために危険に敏感に反応し、ストレスを受けやすいって話は前にしましたね。

 

もしかしたら危険じゃないかもしれないような事でも、もし危険が迫ったていたら死んでしまうかもしれない。

だから無駄になったとしてもなるべく警戒しておくのが生存のコツですよね。

小さな物音は肉食獣の気配を連想させ、虫や爬虫類からは毒を連想させるかもしれない。

悪臭からは感染症などの病気を連想させ、他人の悪意からは殺人を連想する。

 

今の時代なら気にしなければそんなに問題ないようなことですが、昔なら死活問題だったことなんですよね。

そしてそういったことに対して危険を感じて対策していた人が生き残っているので、僕らにもその特徴は受け継がれている可能性が高い。

 

そしてそういった危険に対してのストレス反応は、対象となる危険への集中を促し、他の機能を落とします。

例えば消化機能が落ちたり、記憶力が落ちたり。

現状の問題に対しての準備が自動的に「戦うか走って逃げる」に設定されている体なので、それ以外の機能が落ちるわけですね。

 

だから体も頭も長期的にはマイナスが多いので、慢性的なストレスはなんとか解消したいところです。

 

もちろん職場の人間関係とか、大きなストレスをなんとかするのがとても大事だとは思うんですが、ここまでの話を振り返ると結構小さいところにも気を遣った方がいいんじゃないかなって思います。

 

例えば物音で命の危険を感じる設定になっているということは、基本的には雑音が少なかったり心が落ち着く音楽などを聴いていた方がいい気がします。

匂いにも敏感なわけだから清潔にするのはもちろん、いい匂いのものを置くのって結構いいんでしょうね。

虫が嫌いって人は多いですが、そもそも命の危険を感じる対象なので当然と言えば当然ですね。少なくとも部屋の中の虫対策はしておいた方がいいかも。

直接関わる人はコントロールできない部分も多いですが、ネットでは見る見ないをある程度選べます。人の悪意が多いと感じる場所は避けたほうがいいんじゃないかな。

 

もし人間が思った以上に敏感にストレスを感じるようにできているとしたら、そのくらい気を配った方がストレスは感じないかもしれませんね。

気持ち的には小さなストレスでも、体は命の危険を感じている。

誰しもが本来ガラスのハートだけど、強い人はそれを押さえつけて麻痺してるだけかも。

 

 

 

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