【スマホ脳】食べ尽くすようにできているし、怯えるようにできている No.1417

この前読んでいた運動脳という本はなかなか面白かったんですが、その作者の前作、スマホ脳も読んでみました。

こっちの方が話題だったはず。

 

スマホとかインターネットとか、急速に進化をした現代社会に対して、人の体はそこまで進化してないよねって話が主軸かな。

人間が生きてきた長い年月の中で今のような環境になったのはごく最近ですからね。

 

で、スマホとかも面白い話だったんですが、今の時代といえば食べ物にあまり困らなくなったことや、事故や病気で死ぬ確率が下がったというのも大きな変化ですよね。

例えば狩猟生活時代では、高カロリーな果実を見つけたら満腹まで食べる方が生き残る確率が高いはず。

一つ食べて満足した人は、翌日また空腹ですが、限界まで食べた人は翌日もエネルギーが残っています。

果実が次の日まで木に残ってるとは限らないので、チャンスをしっかり掴んだ方が生き残れるんですよね。

 

これを今の環境に置き換えて考えた場合、狩猟生活で生き残りやすかったタイプの人はご飯の度に限界まで食べるっていうことになりかねません。

でも今の時代は翌日も好きなだけ食べられることがほとんどなので、どんどん太って病気になるかも知れない。

結果的に今の時代では生き残りにくくなることが考えられます。

 

また、周りに危険が減ったというのもあって、狩猟時代であれば小さな不安に対して深刻に感じて対処する方が生き延びれました。

怪しい人影、どこからかする物音、仲間の体調の変化、それらに敏感に気がつかなければ殺されたり病気がうつったり、死につながる危険がたくさんあったはず。

だから色んなところに注意がいくし、不安も強いはずですよね。

 

それが今の時代ではADHDやうつということになりやすい。

そんなに危険はないけど不安になってしまうんですね。

 

人間の特徴が作られた時代と、今の時代との違いはやっぱり大きいですよね。

太ってしまったり、不安になってしまうのは、体のある程度構造上仕方ない。

食べ尽くすようにできるし、怯えるようにできてますからね。

それを知った上で対策を練って行きたいところです。

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