さて、前回はストレスが続くと体の戦闘体勢も続いちゃうよねって話でした。
じゃあそれに何の問題があるのか。
【シンプルに血流が内臓に来にくくなる】
ストレス反応は生きていく上では大切で、実際に危険を感じたときに体がパワーを出せるようになるのはありがたいですよね。
でも逃走や攻撃に使う部分にばかり血液を送っていては、消化とか分泌とか色んな働きをしてくれる内臓に血液が行きにくくなっちゃいます。
それは長引くと体に悪そうですよね。
【ブレーキが効かなくなる】
そしてストレスに対して戦闘準備をさせるのが扁桃体っていうところでしたが、ストレスに対してそこまで過剰に反応しないようにブレーキをかけるのが海馬っていうところみたいです。
その他前頭葉の部分なんかもそうだったかな。
つまり、ストレスに対して扁桃用は「やばいよ〜!」って叫ぶ係。
前頭葉や海馬は「まぁ落ち着けよ」っていう係です。
このバランスによって、日頃の危険を回避しつつそこまで危険じゃなければ落ち着いていられるようになっているみたい。
しかしもし危険があまりに多い場所に住んでいたらどうでしょうか。
ちょっとでも気を抜けば猛獣に襲われるような環境。
そこで生き残るには物音がしたらすぐに警戒しなければ危ない。
落ち着いている暇はないわけですね。
だから海馬や前頭葉の働きが抑制されて、なるべく敏感にストレスへ反応するようになります。
それと似たような状態に、現代の長引きやすいストレスもなるとしたら、慢性的なストレスによって海馬や前頭葉の働きが抑制されて、さらにストレスに過敏になってしまいます。
【海馬は記憶、前頭葉は理性的】
しかもその海馬や前頭葉はうまく働いていないと別の弊害もあります。
海馬って記憶に関する部分らしいので、海馬が弱くなれば記憶力が落ちるかもしれない。
前頭葉は理性的な判断をする部分なので、そこが弱まれば自制心が落ちるかもしれない。
ということは受験生とかって、記憶が命ですし、長時間の勉強が必要なので自制心も大事ですよね。
資格の勉強をする大人も一緒かな。
【運動で強くなる】
で、海馬や前頭葉は運動で強化されるらしいです。
そして脳内の連携も強めるということですので、前頭葉と扁桃体の連携が強まって、ストレスに対する過剰反応が抑えられるんだとか。
記憶や理性に関わる部分を強化しつつ、守る。
ということが今回の主張でしたね。
運動で頭が良くなるだけでなく、頭が悪くなることを防げるということで、痩せたいとかの願望がなくても運動ってしたほうがいいかもですね。