今日も運動脳について。
運動すると頭が良くなるっていう話を前回しましたが、逆に運動しないと頭が悪くなるかもしれません。
というのも、ストレスによって記憶力が落ちるって話と、運動によってストレスが軽減されるって話があるんですよね。
【ストレス反応の流れ】
まずはストレスが発生した時に体がどうなるのかっていう話から。
近くのコンビニまで歩いて行ってる途中で、動物園から逃げてきたトラさんに出会ったとしましょうか。
ムツゴロウさんでなければ恐怖を感じるはず。
脳内では色んな経緯で「やばい」っていう指令が出されて副腎からコルチゾールっていうホルモンが出ます。
コルチゾールによって、体はやばい状態だということに気がついて心拍数が上がります。
心拍数が上がることで血流が促進され、体の中の大きな筋肉へ血液が集まります。
大きな筋肉というのは、太ももとか、体幹とか腕とか、パワーを出せる場所で、「ダッシュで逃げる」or「戦って倒す」の準備がされるわけですね。
トラ→怖い→ストレス→やばい→コルチゾール→戦闘体勢
という構図ですね。
そしてそのストレスが取り除かれれば体は元に戻るんですけど、しばらく続いた場合は扁桃体という部分が警報を出し続けます。
火災報知器みたいのがあって、ストレスを感じている間はずっとない続ける。
なり続けているうちはコルチゾールが出続ける。
ずっと戦闘体勢。
今回のようにトラさんだった場合は、
1、ダッシュで逃げて危険回避
2、戦って勝って危険回避
3、食べられちゃう
というケースがあると思いますが、なんとか1か2になった場合は体に平和が訪れます。
でも普段感じるストレスは意外と長引きやすいと言われます。
人間関係とか、未来の不安とか、なかなか解決しない問題。
すると警報がなかなか鳴り止まないので、体は戦闘体勢が続いてしまうんだとか。
じゃあそれがどう困るの?って話は次回。