前回、キューイングの話をしました。
キューイングって、インストラクターがレッスン中に出す指示のことですね。
そんなキューイングにはいくつかの分類があって、インストラクターの仕事をしている人にとっては当たり前のことですが、普通に受講しているとキューイングの種類なんて意識して見てないんじゃないかと思います。
【ビジュアル、バーバル】
最も大きな分類はビジュアルかバーバルかって話です。
ビジュアルというのはその名の通りみて分かるサイン全般で、バーバルは言葉でのサイン、つまりは聞いてわかるサインです。
ZUMBAではビジュアルのみですが、他のレッスンではバーバルが使われることも多いはず。
ステップの名前をいうケースでは「次はステップタッチです」「ボックスステップ2回します」
動きを言葉で指示する場合は「右に移動してください」「その場で歩きます」
動い方を伝える場合は「力強く踏みます」「やさしく手を広げます」
擬音で質感を伝える「タン、タン、タン」「ドドドド」「みょーん」
こんな感じのタイプがあるかな。
【手でのサイン】
ビジュアルの中にもいくつかタイプがあって、その一つが手でのサインです。
これはぱっと見でわかるものもあれば、知ってないとわからないものも結構あります。
「方向の指示」
横や前を指で指して方向を伝えます。
足を出す方向を伝えるだけなら地面を指して、「ここ」という感じ。
移動していくなら遠くを指して「あっち」という感じ。
比較的伝わりやすいサインですが、方向の指示でしか無いので、どのステップを使うかまでは伝わり切らないことも多いです。
「回数の指示」
指で回数のサインを出します。
2回繰り返す、3回繰り返すなど、動きを続けながら指を出すことで「あと3回だよ」とか伝えるわけですね。
これも動きによっては伝わるけど、そもそも指の本数はよく見えてない場合もあるので、一応出すけど伝わってない可能性があると思ってやってます。
「スピードアップ」
これは知らないとわからないですが、指をくるくる速く回すことで、「今やってる動きを早くやります」のサインとして使われています。
これはもうね、初めての人はわからんだろうな〜と思って使っていて、慣れたらだんだん意味がわかるようになるんじゃ無いかと思ってます。
「ここで終わり」
しばらく同じ動きが繰り返されるときに「これが最後だよ」って伝えるサインがあります。
これも知らないとわからないですが、手で首を切るようなサイン。
よく悪役が相手に対して使いそうな動きなので、僕は使わないようにしてますが、海外とかいくと結構みます。
ちょっと顔が怖いインストラクターがこっちを見ながらサインを出してきたらびっくりしちゃいますね。
「もう一度最初から」
ある程度動きが組み合わさったコンビネーションがあった場合、「また最初からやるよ〜」のサインとして頭を叩きます。
頭(最初)からという意味なんだと思いますがこれも初見だと意味わからんかな。
昔外人さんのダンスレッスンを受けたときに、このサインと同時に「ヘッド!」って言われて、頭を使った動きするのかと思いましたもんね。
「音をよく聞いて」
耳を指して「音楽を聞いて」というサインもあります。
少し不規則なメロディに合わせる時なんかは、目で見て動きを確認するだけでなく、音楽にも注目した方がやりやすいですからね。
でもこれ、ダンスバトルとかで同じ動きが相手への挑発で使われるんですよね。
「もっとちゃんと音聞けよ、全然合ってないよ」というサインです。
だからちょっと抵抗感はあるけど、まぁ必要な時は使います。
【先に見せる】
ハンドサインの他によく使われるのはこれですね。
単純に次の動きを少し先に見せるという方法。
ビジュアルプレビューとか言ったりするかな。
ハンドサインもそうではあるんですが、この先に見せる方法はタイミングが命なので、結構最初は難しいです。
たくさん練習した上で、本番伝わらなかったら調整していく。
練習と経験が重要なところですね。
インストラクターとして活動している人なら基本的にできることではありますが、今回のワークショップではZUMBAの資格を取り立ての人とかもいて、やっぱりタイミングに苦労している様子でした。
【実際は複合的に使う】
技術としては分かれていますが、実際に使うときは混ぜて使います。
右を指しながら次の動作を見せるとか、どっちもやる事が多いです。
伝わらないといけないけど、しつこすぎても煩わしい。
どのくらいの使い方にするかを考えることも大事ですね。
ということで、こういう方法があるのね〜っていうことを簡単に紹介しました。
受けるときに見てみるとちょっと面白かったりして。