僕がやってるダンスは現在ではブレイクダンスと呼ばれていますが、正式名称はBBOYINGという名前で、HIPHOPという文化の中のダンスです。
一般的に言うHIPHOPダンスとは少し違って、HIPHOPという文化があるんですよね。
その辺の話はアメリカの歴史が絡んでたり、DJやラッパーの歴史、ギャングの歴史なんかも絡み合っているので、少し説明が難しいな〜って思ってたんですけど、非常にわかりやすい動画がありました。
(解説は動画の1:50くらいから)
これを見てもらえると「あ、そういう経緯でHIPHOPっていうのがあるのね」とかがわかるかも。
ざっくり言うと、元々アフリカ系の人たちがアメリカでは奴隷として扱われていて、法律が改正されてからもしばらく迫害が続いていました。
だから非常に治安の悪い、貧しい地域にアフリカ系の人たちが住んでたんですよね。
それがニューヨークではブロンクスという地域で、まぁとにかくギャングが殺し合っていたんだとか。
そんな地域でも音楽で楽しむということはあったので、パーティーで音楽をかけて踊ったりしていたんですが、その中で踊って盛り上げていたのがBBOYですね。
そして同じようにラップもそういう文化の中で生まれるわけですが、どうやら最初は観客をマイクで煽って盛り上げていただけだったんだとか。(これは知らなかった)
それがより歌う形になっていってラップになっていったのかな。
そんな風に楽しむ文化が形成されていったことも重要なんですが、もう一つ大事なことがあります。
それはHIPHOPの父とか呼ばれたりもするアフリカバンバータさんの行動で、
バンバータさんはその辺のギャングの大ボス的な存在でした。
犯罪があまりにも多くて仲間が殺されたりすることも多かった事を変えたくて、何か別のことへエネルギーを向けられないか考えたんですね。
DJは結構お金かかる感じしますけど、ダンスやラップはお金もいらないし、楽しいし、深くてのめり込める。
しかも戦う要素もあるから有り余ったエネルギーや攻撃的な気持ちにも応えられます。
今思うとよく広まったな〜って不思議ですけど、これがきっかけでなかなか治安が良くなったみたいですね。
いくらボスが言ったとはいえ、ギャングのメンバーが犯罪をやめてダンスやラップをやるようになっていくって、物凄い変化です。
バンバータさんはよほど人望があったんでしょうね。
それに悪いこととかしてる暇ないくらい楽しいことに没頭できれば、意外と更生できるものなのかもですね。