ヨガのレッスンやダンスのレッスンでは逆立ちなどのアームバランスを教えることが結構あるんですが、当然最初は難しいのでなかなかできません。
だから時間をかけて少しずつやればいいんですが、一応コツとか練習方法も色々あります。
具体的な方法とかも色々伝えてきましたが、今日はちょっとした考え方的なお話です。
【腕を脚にする】
これはブレイクダンスの先輩が昔言ってたんですが、倒立で色んな技をしたりするダンスなので、とにかく腕が脚のように自在に使えなければいけないという意味で言われ、とにかく逆立ちなどの基礎練をするように言われたことがあります。
これはあまり深い意味ではなく、「毎日足使って立ってる分くらい腕で立って強くしろ」っていう根性論的な話でした。
でもこの言葉を少し深く考えてみると、ちょっとしたコツのようなものが見えてくるんですよね。
【腕と脚はどう違うのか】
腕と脚ってそれなりに形も似てますよね。
手があって足があって、肘があって膝があって、肩があってお尻があって。
その辺まではよく似た構造で、太さが大きく違うくらいにも見えます。
もちろん太さが大きく違うのだから、腕の場合はある程度鍛えなければ自在に体を動かすことはできないと思います。
ただ、肩やお尻よりももうちょっと中心に近づいたところに大きな差があるんですよね。
そこは体の使い方が重要になるかも。
【骨盤はあまり動かない】
腿の骨は骨盤と接していて股関節を形成、その股関節が体を支えています。
そして骨盤はいくつかの骨が合わさっていますが、どれもが強固に結合していてほとんど動きません。
腿の骨→ほとんど動かない安定した骨盤→背骨
という順番でくっついているのが脚ですね。
【肩甲骨はよく動く】
では腕の骨は何にくっつのかと言えば、肩甲骨であり、肩甲骨は肋骨に接しています、その肋骨が背骨にくっついて体幹部分と繋がるんですね。
腕の骨→肩甲骨→肋骨→背骨
脚の時よりも1箇所動く場所が多いんです。
だから腕で体を支えた時にグラグラしやすいのは、力が弱いだけでなく、可動部分が一個多いからとも言えますね。
【肩甲骨と肋骨を固める】
ではどうしたらいいのかというと、骨盤と同じように上半身が働くためには「肩甲骨と肋骨を固める」必要があります。
そうすると腕の力がストレートに体幹に伝わって体を支えてくれます。
アームバランスもだいぶやりやすくなるかな。
できているかどうかは自分では分かりにくいですが、目安としては腕立て伏せや懸垂が1回くらいはちゃんとできたほうがいいかも。