前回紹介した残酷な進化論を読んでいて、「この考え方大事だな〜」って思った話がありました。
今日はそれについて。
【鳥は人より進化している】
鳥って空を飛びますよね。
だからごくたまに、歩いてると鳥のフンにあったりします。
僕はまだ当たったことがないんですが、結構ショックですよね、きっと。
でも考えてみたたら、もし犬が空を飛んでいたら、犬のフンや尿が空から降ってくるかもしれません。
フンに当たる確率は鳥とあまり変わらないかもしれないけど、尿の場合は犬の方が遥かに危険な気がします。(鳥の尿はフンと一緒に落ちてくる白いやつです)
普段あまりヒットしないのは鳥の構造のおかげかもですね。
動物(鳥も犬も人も)は大体食べたものをフンと尿で外に出しますが、尿に関しては発生してしまったアンモニアを外に出します。(アンモニアは体にとって毒なので)
その際に人や犬は尿素に変換して無毒化することで体への悪影響が少ないんですね。
でも尿素は大量の水が必要になるのでちょっと不便。
それに対して鳥は尿酸に変換します。
尿酸の場合はあまり多くの水分を必要としないので、毒の排出に対してコストが少ないです。
そして結果的に水っぽくない尿が出るわけですね。
食べ物はある程度食べなくても生きられるけど、水がない状態ではすぐに死んでしまうのが多くの動物です。
尿にあまり水を必要としないという点においては、鳥の方が人よりも優れているんですよね。
【すべてにおいて優れている存在はない】
鳥の尿が人より優れている。
そして空も飛べるし、あまり多くの食べ物を食べなくても生きていける。
色々と人よりも優れている点がある反面、食べ物を調理加工して吸収しやすくしたり、道具を作り出したりする人の能力は鳥より優れていると言えるかも。
色んな生き物の色んな特徴が、いい面であり、悪い面でもある。
同じように色んな人の色んな特徴が、いい面であり、悪い面でもあるんですよね。
優れている、劣っている、というのは、場面によって変わるもので、絶対的なものなんてない。
どんなに無敵で素晴らしい人がいても、自分の方が優れている場面は必ずあります。
逆にどんなにダメそうな人がいても、自分よりも優れている場面が必ずあります。
何においても、一方的に優れてるってないよなって、そんなことを実感したエピソードでした。
No.1316