筋トレをやるとき、使ってる筋肉を意識した方が効果的だって聞いた事ないですかね。
僕はフィットネスクラブでトレーニング案内をするときには、よく言っていました。
実際に研究結果としても出ているらしく、
・筋肉を意識してトレーニングをしたグループ
・筋肉を意識しないでトレーニングしたグループ
この二つを比較した結果、意識したグループの方が20%ほど筋肉が発達したという研究があるはず。(だいぶ前に聞いたからちょっと違うかもだけどw)
会社の先輩が、「筋肉を意識をしたら同じトレーニングでも20%も効果が増えます。10回腕立て伏せするなら2回分お得ですね」とか説明していたのを覚えています。
なんか面白い言い回しだな〜って思った気がする。
ここまで聞く限り、筋肉を意識した方が良さそうな感じがしますよね。
しかしちょっと待ってください。
トレーニングの目的はなんでしょうか?
これは人それぞれ違いますよね。
「筋肉を増やして、マッチョになり、海でモテたい」や「筋肉量を増やして体の消費エネルギーを高めることで痩せたい」などの場合は、どんどん筋肉を意識して鍛えましょうか。
なるべく効率よく筋肉を増やしたいですからね。
でももしトレーニングの目的が、
「ジャンプ力を高くして、ダンクシュートができるようになりたい」とか「蹴る力を高めて、サッカーでキーパーを吹っ飛ばしたい」とかだった場合はどうでしょうか。
結果的に筋肉が増えようが増えまいがどっちでもよくて、ジャンプ力やキック力が欲しいんですよね。
むしろ同じ力がつくのであれば、筋肉がつかない方が体は軽いです。
理想としては「体は重くならないけど、力がつく」ですよね。
例えばスクワットをして重いものを持ち上げることができるという力は、ジャンプに大きく影響を与えると思います。
この場合、スクワット中に考えるべきことは「脚の筋肉に効かせるぞ〜!」じゃなくて「とにかく全力で持ち上げるぞ!」です。
脚だけに集中して意識をした場合は、脚の筋肉がたくさん働いてくれると思います。
でも全力で上げようとした場合は他の部位も協働して、全身を使える可能性が高まります。
もしジャンプのような動作に活かすのであれば、全身の力で持ち上げるパワーがついた方が効果がありそうですよね。
逆に脚を太くしたいのであれば、余計な部位を使わずに脚に負荷を集中したいです。
ボディビルダーの人とかは、ターゲットにしている部位に負荷を集中したいわけですが、他のスポーツではあまりよくないテクニックかもですね。
意識に意味はあるけど、目的によって使い分けが必要かな〜って話でした。
No.1303