今日は宮本武蔵さんの「五輪書」の一節から、体の使い方ってこうだよな〜っていうのがあったので、それについて考えてました。
まず五輪書って知ってますかね?
僕は最近存在を知ったんですが、あの有名な剣豪、宮本武蔵さんが書いた本で、剣術や戦いについて書かれた本です。
【そもそもサムライってヤバい】
宮本武蔵さんって、すごく強いお侍だった訳で、少なくとも有名になるまではあまり負けていないということですよね。
というのも、スポーツやビジネスの戦いであれば、負けから学ぶことがあって、大きく成長したり、昔は負けてばかりだったけど後で大成したっていうパターンがありますが、侍にはそんなのないはず。
負けたらほぼ死ぬし、生きてても大怪我。
腕や脚が切り落とされれば再起不能だし、医療が発達していない時代であれば、軽い傷でも大きなリスクがあります。
だから最初から強くないといけないし、調子が悪い日があってはいけない。
ものすごい世界ですよね。
そんな中で勝ちまくって有名になった宮本武蔵さんが、何を考えているのかっていうのは面白そうですよね。
【ぼんやり見る】
そんな宮本さんが書いた五輪書には様々な事が書かれていますが、その中に「一点に集中して見るのではなく、ぼんやり全体を感じろ」的な話があります。
僕は意訳した文を読んだので、もしかしたら本当の意味と違うかもしれないけど、多分そんな感じ。
これって、相手を見るとしても、一点に集中して緊張しないように、全体を捉えるという事だったり、自分の体の感覚に対しても、腕に集中するとかではなく、体全体を感じることが大事なのかと思います。
【ヨガのポーズもぼんやり】
この感覚はヨガのポーズにも繋がる気がしていて、
例えば両手を広げて立つポーズがあった場合、広げた手に意識が向いたりしますよね。
最初はそれでいいと思うし、ヨガレッスンでも最初に意識して欲しい場所をインストラクターが示したりします。
でも一点に意識を集中させるということは、そこに力みが生じやすいとも言えます。
初めてやるポーズなら、まずは形を覚えるということで、どこかに意識を向けてポーズをとればいいと思いますが、慣れてきたら一点集中からもう一歩進みたい。
伸ばした手はそのままに、体全体、もっと言えばその辺の空間全体にぼんやり意識を向けます。
そうすることで、力まず、ゆったりとしたポーズが取れるはずです。(それで形が崩れるようなら、まだその動きに慣れてないと思われるので、一歩戻ってうまくいかないところに集中するといいですね)
【ダンスでもスポーツでも】
踊ってる時も顕著で、一点に集中しているうちは力みますので、どこかぎこちない動きになります。
何度も同じステップを反復して、無意識でもできるレベルにしたら、全体をぼんやり眺め、音楽に意識を向ける。
それがダンスでは重要かな。
動きを集中して覚えたら、集中しないでできるようにする。
どんな分野でもそうですが、命のやりとりである侍が言っていると説得力ありますね。
No.1294