【技術向上】視力にも色々ある

最近続いてますが、今日もスポーツなどの技術向上に関するお話です。

前回は野球には視力が重要だって話をしましたが、単純な視力だけでなく、視力にはいくつかの種類があるので、それに関してのお話をします。

 

まず、視力にはいくつか種類があって、

静止したものを見る視力、動体視力、そして奥行き感覚を感じる力などがあります。

 

野球のバッターは静止した視力がそもそも高いことで、ピッチャーの映像を正確に見えることが重要だと話しましたが、その上で動体視力や奥行き感覚もあった方がよさそうですよね。

 

でも野球なら毎回同じところからボールが飛んでくるので、ある程度静止した視力でカバーできるのかな。

 

今回はもっと動作の多いテニスに関しての研究からです。

 

【奥行き感覚が成長を早める】

この研究では視力が平均的な人たちを集めて、テニスの練習をしてもらったんですが、奥行き感覚については「奥行き感覚に優れた人、平均的な人、奥行き感覚があまり優れていない人」と色んなタイプの人を集めました。

2週間で1400球のボールをキャッチする練習をしたところ、奥行き感覚が優れている人はどんどん上達して、奥行き感覚がよくなかった人達は全く上達しませんでした。

 

同じ練習を同じ期間でやったのに大きな差が出て、それが奥行き感覚の差だったと言うことがわかったんですね。

 

【最初から強いか、強くなりやすいか】

前に高跳びの天才選手、トーマスさんの話をしたことがありましたが、トーマスさんは190cmの長身、長いアキレス腱を持って生まれたことで高いジャンプ力を持っていました。

練習とかする前から好成績で、1年くらいで世界チャンピオンになるという偉業を成し遂げます。

このケースは最初から強いって言うタイプの天才ですよね。

 

それに対して今回紹介した奥行き感覚に優れた人たちや、前回書いた視力に優れた野球のバッターは、最初からトップレベルなわけではなく、どんどん上達する人たち。

つまり強くなりやすいタイプの天才です。

 

継続して練習すれば大抵のことは上達すると思いますが、最初から人よりできること、短期間で人より上達することはやっぱり才能というか、その競技にマッチした身体的特徴があるわけですね。

努力は必ず応えてくれると思いますが、それが勝利をもたらすとは限らない。

正攻法でダメなら自分に合った戦略を考えたり、自分に合った種目を選ぶことが勝利につながりますよね。

そして勝利が全てではないと思うので、自分に最適な種目であっても、好きになれないならやらんでいいとは思います。

ただ、才能ってあるよねっては思いますね。

 

No.1272

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