【ヨガ哲学】戒と律の違い

結構前にヨガ哲学で言われる「禁戒」「勧戒」の話をしました。(ヨガの言い方では「ヤマ」と「ニヤマ」っていうやつです)

やってはいけないこととやった方がいいことですね。

それぞれ禁戒、勧戒という名前なのでルールという意味の「戒」です。

 

これと似た言葉に「律」というものもあって、「戒律」という風に一緒になった言葉もありますよね。

 

戒と律は、同じような言葉なのかな〜って思ってたんですけど、どうやら明確に違うものらしく最近知りました。

それぞれ、

戒→自分に対するルール

律→集団の中でのルール

ということらしいです。

 

確かにヨガの戒は基本的に個人の生き方に関することですし、律の方は法律とかのように集団での決まり事ですよね。

 

個人ルールである戒は、簡単に破れるし罰則がない。

集団ルールである律は、罰則があるので簡単には破れない。

法律を破ると明確な罰がありますもんね。

 

逆に言うと、律は強制力が働いて守りやすいけど、戒は強制力がないので守るのが難しいとも言えます。

 

他人との約束はなかなか破りにくいけど、自分との約束って破るの簡単ですもんねw

 

そして律は罰があって、戒には罰がないとは言いましたが、戒を破っても何もないわけではありません。

律を破った時の罰のように即刻訪れるものではないけど、長い目で見たら不利益を被ることが多いです。

 

例えばヨガ哲学の1番最初に出てくる最重要項目、アヒムサ(他者や自分を傷つけない)を破っていると、法に触れない限り罰金や懲役はありませんが、だんだん周りの人が離れて行ったりしますよね。

 

小さい頃は戒を破ったことに対しても親などが罰を与えてくれますが、大人になるとそれもない。

どんどん破り続けてしまって、後で大きな被害を受けるかもしれない。

 

強制力がないことを続けるのって、なかなか難しいことですが、たまにでも思い出しで正していきたいですよね。

 

No.1254

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