【インストラクターの話】自分のレッスンは全体の中の一つ

この前インストラクターの勉強会があって、久しぶりに北川健太さんの話を聞く機会がありました。

北川さんは大阪でエアロビクスとかのインストラクターをしている先輩で、何度かワークショップを受けさせてもらったりしています。

絶妙にいい雰囲気のレッスンをするんですよね。

 

で、今回は参加者からの質問にひたすら答えてもらうっていう回だったんですけど、勉強になることがたくさんありました。

今日は個人的にも共感したことを一つ。

 

【来なくなった人へのアプローチ】

スタジオレッスンをしていると、新しく参加してくれる方もいれば、逆に来なくなってしまう方もいます。

必ず参加者の入れ替わりはありますよね。

 

フィットネスクラブとインストラクター契約をしていたり、社員として働いていれば、集客数が大事なので、来なくなった人も来てもらえるようにしようと考えるかもしれません。

 

今回の勉強会で「来なくなってしまった人に対してどんなアプローチをしますか?」っていう質問が出て、北川さんが答えていたんですが、「基本的にレッスンに誘わず、挨拶をする程度」という感じの答えでした。

会社員であれば「もっと勧誘強化しろ」と上司に詰められそうな内容ですが、理由には納得感がありました。

 

【コンビニの1商品でしかない】

普通のフィットネスクラブはランニングマシンもあるし、プールがあったりするし、筋トレのマシンとかもたくさんあります。

スタジオはその中の一つでしかないし、スタジオレッスンもたくさんの種類があります。

 

確かに自分のレッスンに出てくれて、楽しんで継続してくれればインストラクターは嬉しいと思いますが、結局は施設の何かを使って運動を継続してくれるのが重要ですよね。お客様にとっても、フィットネスクラブにとっても。

必ずしもスタジオじゃなくていいし、自分のレッスンじゃなくてもいい。

 

例えば、コンビニって色んな商品があって、飲み物だけでもたくさんの種類が売ってますよね。

自分のレッスンはあの中の1商品のようなもの、例えば「無糖のアイスティー」みたいなものだと北川さんが言ってました。

雑誌が欲しい人には関係ない商品かもしれないし、飲み物コーナーに来た人にとっても、甘いジュースが飲みたいなら選ばれなくて当然。

お茶とか水とか、そういったスッキリ系の飲み物が欲しい人に対して、最高の「無糖アイスティー」を提供できるようにする。

そんな意識が大事なのかと。

 

いいレッスンをすることは当然重要ですが、全員に来てもらおうとしなくてもいい。

フィットネスクラブ全体の中の一つの美味しいものとして提供できたらいいのかな。

 

No.1253

 

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